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『鬼殺隊を・・・』






ここへ呼ばれた時からなんとなくは分かっていたがいざそう聞くと体が重くなるのを感じる。






せっかく、せっかく普通の暮らしを送れていたのに






・・・また、鬼に壊されるの?






「A」







『っはい、』






「・・・君に、あまりに残酷な頼みをすることを許してくれるかな。」






その言葉に私は俯きゆっくりと目を閉じる






「もう一度、刀を握って欲しいんだ。ここにいる四人、そして隊士達と共に。」






脳内に、しのぶ姉さんの笑顔が浮かんだ。






もう二度と、自分を犠牲になんてさせない。






もう絶対に失わない。






私たちの幸せは、奪わせない。






『お館様の頼みとあらば、喜んでお受け致します。』







「ありがとう。・・・そしてもうひとつ、Aに伝えておきたいことがあるんだ。前世でしのぶと対戦した鬼がどうなったのか。」







『!』







上弦の、弐







「結論から言うと、その鬼の頸はカナヲと伊之助が切ったんだ。」







『カナヲと伊之助くんが・・・』







カナヲ。あの子は私よりはるかに剣の才能があった






あの子が、私たちの妹が、仇を取ってくれたのね






「・・・前世でのしのぶの最期は、気になるかい?」







Aが知りたいと思うなら、ここで全て話すよ







お館様はそう仰って下さった。







でも、それを聞くことで、またどうしようもない怒りに駆られて 今世の鬼殺隊としての本来の目的を見失いたくはなかった







『いえ、遠慮しておきます』







私の言葉を聞いてふ、と笑みを浮かべたお館様は私がこの話を聞かないことを最初からわかっていたよう







「・・・さて、もうじき夜になる。親御さんも心配するだろうから今日はこれで解散としよう。急に呼び立ててすまなかったね。」

























お館様の屋敷を出て、暗くなった道を歩く。







「良かったのか」







『え?』








「今世でも刀を握って」







その言葉は私と無一郎くんに向けられていた

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- 感動して泣いちゃいました (2022年2月11日 11時) (レス) @page45 id: 9c262f26ff (このIDを非表示/違反報告)
すいかグミ - うまいです。おうえんしています! (2020年11月18日 21時) (レス) id: c90e4aee72 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 鮭の神様(元 レオ)さん» 胡蝶さん推し・・・!ファンの方に納得していただける内容でしたでしょうか?ハイキューは完結してしまいましたが素晴らしい作品なのでぜひ!ありがとうございました! (2020年11月6日 16時) (レス) id: c3c6f01606 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - ステラさん» ハイキューをあまり良く知らない方にも読んで頂けてるなんて感激です(;_;)ありがとうございます! (2020年11月6日 16時) (レス) id: c3c6f01606 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - Honomi1204さん» ありがとうございます!大好きだなんて言っていただけて本当に嬉しい限りです(;_;)最後までお読みいただきありがとうございました! (2020年11月6日 16時) (レス) id: c3c6f01606 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りあ | 作成日時:2020年8月7日 17時

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