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読み終えた手紙を静かに封筒に戻す






『・・・私、バレー部に入ってもいいんでしょうか』






守ってくれて、ありがとう。






その言葉に胸がじんわりと暖かくなった






『普通の高校生みたいに、授業受けて、部活に行って、いいんでしょうか』






「だめだなんて、誰が言ったの?」






こんなに君のこと必要としてくれてる人が居るのに。






『・・・私、烏野でバレー部のマネージャー、やろうと思います』






「うん、いいと思うよ」






もらった手紙を優しくサイドテーブルに置くと病室のドアが勢いよく開く






「A!!!!」






『しのぶ姉さ、わ、っ・・・』






病室に入ってくるなり勢いよく抱きついてきたしのぶ姉さんを受け止める






「馬鹿!!なんでひとりで無茶したのよ!!!!」






「真っ青な顔で血だらけで倒れてるの見て、本当に、もう、」






『ご、ごめんね、でも、姉さんの事巻き込みたくなくて、』






勢いに若干圧倒されつつも答える






「上弦の弐にたった一人で挑むなんて!!」






『・・・守りたかったの、みんなを』






そう言うと微かに姉さんの体が震える






・・・泣いてるの?






「守られても、Aがいなくなったら意味ないのよ」






『うん、』






しのぶ姉さんは私を離すと小指を立てて差し出した






「指きりげんまんよ。これからは一人で無茶をしないこと。自分だけで背負おうとしないこと。それから・・・幸せに生きること。」






しのぶ姉さんの小指に自分の指を絡ませる






『・・・指きりげんまん嘘ついたら針千本飲ーます、』






「『指切った』」






小さい頃よくやっていたゆびきり






懐かしくなって顔を見合わせて二人で笑いあった






「あ、っと・・・もう行かなくちゃ。昼休みに抜けてきちゃったの。また来るから」






またね、と姉さんは出て行った






「・・・A」






『はい、』






「俺ともゆびきりしようよ」






無一郎くんとも・・・?






先程と同じように差し出された小指に自分の指を絡める






「指きりげんまん






____俺と一緒に幸せになること」







『・・・え?』

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- 感動して泣いちゃいました (2022年2月11日 11時) (レス) @page45 id: 9c262f26ff (このIDを非表示/違反報告)
すいかグミ - うまいです。おうえんしています! (2020年11月18日 21時) (レス) id: c90e4aee72 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 鮭の神様(元 レオ)さん» 胡蝶さん推し・・・!ファンの方に納得していただける内容でしたでしょうか?ハイキューは完結してしまいましたが素晴らしい作品なのでぜひ!ありがとうございました! (2020年11月6日 16時) (レス) id: c3c6f01606 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - ステラさん» ハイキューをあまり良く知らない方にも読んで頂けてるなんて感激です(;_;)ありがとうございます! (2020年11月6日 16時) (レス) id: c3c6f01606 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - Honomi1204さん» ありがとうございます!大好きだなんて言っていただけて本当に嬉しい限りです(;_;)最後までお読みいただきありがとうございました! (2020年11月6日 16時) (レス) id: c3c6f01606 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りあ | 作成日時:2020年8月7日 17時

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