蝶の片割れ【ハイキュー】【鬼滅の刃】

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「でも、Aは胡蝶さんのことを守り抜いた。胡蝶さんだけじゃない。あの学校にいた何十人もの命を救ったんだよ。」






だからそんなに自分を責めるのはやめよう、と真っ直ぐ目を見て伝えてくれる彼に視界がぼやけた






『・・・私、守れましたか？誰かの幸福を、日常を、』






「守ったよ。今あの人たちが普通の生活を送れているのはAがいたからだよ」






声を上げて泣き出した私を優しく引き寄せて、まるで小さな子をあやすように落ち着かせてくれる無一郎くんに今だけは甘えていたいと思った







「・・・そうだ、Aも胡蝶さんと同じ学校に来たらどうかなって話が出てるんだけど」






『え、っと・・・』






「鬼殺隊の人はほとんど俺たちの学校に通ってるし、そっちのほうが色々と都合いいんじゃない？」







・・・どうしよう






あんなことに巻き込んでおきながらまだあの輝かしい青春に包まれたいと思ってしまっている






「っていうのはまあ建前で」






「きっとAは烏野に通い続けたいだろうし、バレー部のマネージャーしたいだろうし」






「柱の人たちはこっちに転校してきたほうがいいって言うけど
俺とお館様は烏野のままでもいいと思ってる」






『でも、鬼殺隊である以上マネージャーだなんてまた迷惑を、』






「これ、読んで」






差し出された紙には［バレー部より］の文字






何が書かれているのかと身構えながらも手紙を開く





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胡蝶さん


まずは、合宿での臨時マネージャーお疲れ様


人手が足りていなかったから引き受けてくれて本当に助かりました


胡蝶さんの仕事っぷりは他校のマネージャーさんも褒めてたよ


1年生であんなにてきぱき動けるのすごい！って


見学で手伝ってくれた時も思ったけど、Aちゃんが入部してくれたら嬉しいな


うちの部員みんな同じ気持ちだよ


影山は昨日の自主練で胡蝶さんボール出しお願・・・まで言いかけてたし


日向も今日胡蝶さん休みですか？って聞いてきた


それくらいもううちの部にAちゃんっていう存在は馴染んでる


みんなAちゃんのことを待ってるってことだけ伝えておくね


一緒にマネージャーとして三人で部員を支えていけたらいいな


もちろん無理にやらせる気はないから、もし気が向いたらまた来てね








守ってくれて、ありがとう。


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