蝶の片割れ【ハイキュー】【鬼滅の刃】

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それからも鬼が出ることはなく、ついに明日で合宿が終わる





何度か第三体育館での自主練を手伝ったり、影山くんのトス練習に付き合ったり





機械のように料理・洗濯・選手のサポートを繰り返す一週間だったと振り返って思う





確かにこれはもっと人手が欲しくなるほどの忙しさだ





合宿最後の自主練時間である今は第三体育館にいる





「胡蝶さん、点数頼む!」





『はい』






ネコVSフクロウ





この３対３ももう見ることはないのかと少し寂しさを感じつつ点数をめくっていく






木兎さんのスパイクを黒尾さんがブロックしたところで試合終了






『ナイスブロックです、黒尾さん』





部活動の合宿に参加して、他校の人と親しくなって





私はあたかも自分が「普通の女子高生」だと錯覚し始めていた






カァー!!!!!!!カァー！!!!!!!!!!!!!!!







「うわ！！！！！！」






「え？！なに？！」






「鴉！？」







『！』






酷く焦った様子で私のカバンを持って体育館に入ってきた菖はバタバタと私の頭上を飛び回り激しく鳴く






『菖！！どうしたんです、何があったの！』






名前を呼んで腕に止まらせ、荷物を取り目を合わせる






上弦ノ鬼ガ校内二出現!!!スグニ向カッテ!!!!!!






サッと血の気が引く






『生徒は無事！？』






マダ鉢合ワセテイナイ!!!!急イデ!!!!!






『すぐに柱を呼んできて。それまでは私が時間稼ぎをします。』






体育館から飛び出し隊服に着替え面をつけ、刀を握って走り出した





そして私は再確認する





普通の生活を送るなんて、できやしないのだと





・




・





・





「なに、今の」





「鴉と喋ってた・・・？」





「すげえ焦ってたけど、なんかやばいことでもあったのかな」





目の前で起きた出来事に頭がついていかない





突然鴉が荷物持って体育館に入ってきたと思えば胡蝶さんと会話してるし





そんで突然体育館から出てっちまうし、なにをそんなに慌ててたんだよ

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