蝶の片割れ【ハイキュー】【鬼滅の刃】

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「胡蝶さんってすっごい珍しい苗字だよね！初めて聞いた〜」






『そうですか？』






食事をしながら言葉を交わしているといつのまにか話題は私に。





「綺麗な名前だよね〜、しかもなんとなく合ってる気がする」





「Aちゃんって蝶っぽいですよね！」






私自身自分の苗字を珍しいと思ったことはないけれど褒められて悪い気はしなかった






『確かに胡蝶という苗字は私以外出会ったことはありませんが・・・』






私の苗字が珍しいならば、鬼殺隊の人たちの苗字もこの人たちからすれば珍しいのだろうか







お館様のお名前である産屋敷、宇随さんや不死川さん。無一郎くんの時透、という苗字も珍しいのか。冨岡さん・・・は確かクラスにいたような。






「出身って宮城？なんか地方特有の苗字だったりするのかな」






『出身は東京です』






「「え？」」






あ、やってしまった、と思った






前世の出身は確かに東京で、この苗字も前世から続くものだからあながち間違いではないのだが今世は生まれも育ちも宮城である





「Aちゃん東京出身だったんだ、初めて知った」







驚いたような潔子さんに 慌ててすぐ宮城に来たので宮城出身って言ってもいいくらいですけど、と誤魔化した






それからもしばらく話を続けていると後ろになにかの気配を感じて振り返る







「うお、」






私の肩あたりを叩こうとする体勢で固まっていたのは






『・・・音駒の主将さん、でしょうか』






最初の試合で目があってペコペコし合った音駒の(おそらく)主将






「そうそう、つーかいきなり振り返るからビビったわ」






『すみません、気配がしたのでつい』






気配が！？とびっくりしているその人に「なにか御用でしょうか？」と聞けば「烏野に新マネが入ったって聞いて」と







『いえ、私は正式なマネージャーではなくて臨時で・・・』







そう否定すると「へいへーい！！！！！！君が烏野の新マネージャー？」とこれまた元気な声が響いて目の前に大きな人が現れる







そして一言








「ちっちゃ！！！！！」






小さいと言われたことに少々いらだちを覚えるも再び言われた「新マネ」という言葉を否定しようと口を開く






『いえ、ですから臨時の、』






「初対面で失礼ですよ、木兎さん」

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