【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める【赤司征十郎】

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[赤司side]


あ、玄関の拭き掃除忘れてた

などと思ってしまえば、止まらなくて少し汚れている玄関を玄関用の雑巾で拭いた。


「あ、赤司が床磨きをしてるだと！？」


と言われるが気にせず玄関を磨く。

綺麗になるとやはり気持ちは良いものだ。
満足してAの倒れてしまっている片方の靴を立て直し、俺も自分のスリッパを履く。

「俺が掃除をしていたら可笑しいのか？」
「いや可笑しいでしょ。あの赤ちんがしかも床磨きなんて」

と紫原も言ってきた。

俺はチラッと横目で見て廊下を歩いていく。


「確かに今までは任せっきりだったが、少しでもAの負担を減らしたくてやったら思いの外楽しくてね。今では自主的にしているよ。それに綺麗にすればAが褒めてくれるんだ」


とAの反応を思いだしながら言うと、俺の頬が弛みきってる事を感じた。
最初は驚くが、Aはすぐに俺を探して飛び付いてくる。

そしてあの可愛らしい笑顔で、

『ありがとうございます！征十郎さん！征十郎さんが掃除してくれたからスゴく綺麗になりました！こんなに綺麗にするなんて凄いです！』

と言ってくれたんだ。

それは頑張るしか無いだろう？


「赤司くーん。戻ってきてくださーい」

と黒子の声にハッとする。


Aの事を考えすぎていた。
とりあえずこの雑巾を洗わないとだな。


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