【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める【赤司征十郎】

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征十郎さんとの電話を切ると翔君が人懐っこい笑みを浮かべながら私を見る。


「Aさん旦那さんとラブラブだね！」
「そんなこと無いよ…」

と翔君と話す。


彼とは歳も近いと言うこともあり、友達のような感覚でよく話している。


「Aさんの旦那さん良いなぁ…俺もこんな美人な奥さん欲しい」

と翔君は笑った。
私も冗談を受け流す様に笑う。

「俺結構真剣だったんだけど！」
「私は主人一筋ですから〜」

と話す。


大学時代、大学一イケメンと噂される征十郎さんから告白された時からかってるのかと思った。
でも何度も根気強く告白してきて一度だけ、と言う約束でデートに行った。

凄く真剣でからかっているんじゃないのだと気付き、その日、交際を承諾した。


征十郎さんと初めてキスをしたのは確か……
征十郎さんが嫉妬したとか何とかで…

その時ばかりはいつもの優しく紳士的の征十郎さんじゃなく、凄く男らしかった。


結婚してもそれは変わらない。

普段は優しくて紳士的だ。
寂しいときは甘えてくるし、嫉妬したときは目の色を変えて冷たい目で私を見てくる。

その目がちょっと怖かったりもする。


撮影現場に着き、見ると征十郎さんの会社が目の前に建っていた。
次のロケ、と言うより今度のロケの打ち合わせ内容は征十郎さんの会社の紹介だ。

征十郎さんと初めて一緒に仕事をするから嬉しくもあった。


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