【黒子のバスケ】愛しているから閉じ込める【赤司征十郎】

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[赤司side]


軽いもので引っ掻かれる事。
一度階段から落ちて入院する大事にもなったことがある。


その時Aは俺が完治するまで薬を飲んで一睡もしなかった。


Aには俺を引っ掻いたという自覚はないし、記憶もない。
ただ俺の怪我を見て初めて自覚する。


俺はそっと怪我を触る。

もう慣れてしまった。


「それで今度とはいつですか？」
「Aちゃんが休みっていつ？」
「…来週の水曜日だそうですれど……」


と言う。
だがその日はドライブの約束がある。

嫌な予感がする。

「赤司は？」

と聞かれて「木曜日が一日丸々休みですけれど…」と答える。


「水曜日の午後からでしたら社長はご予定はありませんよ」

と土屋が言う。

Aとの時間を邪魔するつもりか！？

すると案の定葉山さんが顔を輝かせる。

「ならさ！夜、皆で飲もうよ！」
「……ドライブの約束があるんですが」
「夜もドライブするの？」

と聞かれてしまえば言葉がない。
夜までドライブしても良いが、Aは長時間乗り物に乗るが苦手だ。

それを知っている俺がAを長時間乗り物に乗せる筈がないと葉山さん達は知っている。


「…分かりました。Aに言っておきます」
「じゃあいつもの居酒屋で決定ね！」

と葉山さんは言ってくる。

言うだけ言うと帰っていった。
黛さんは一体何しに来たんだ……？


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