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揺すられる感覚があり目を覚ますと目の前には征十郎さんが居た。
「おはよう。無事朝を迎えたよ」
と微笑む征十郎さんの頬には引っ掻き傷があった。
昨日はなかった傷。
頬だけじゃない、寝室中も滅茶苦茶だ。
「わ、私………ッ!ごめんなさい……ッ!ごめんなさい……ッ!」
「俺は大丈夫だから、朝から泣いたら一日楽しくないって言ったの誰だっけ?」
と征十郎さんは優しく私を抱き締める。
私の頭を撫でてくれた。
「ごめんなさい…ッ!」
「大丈夫。大丈夫だから。Aは朝食作ってくれ。俺は部屋を片付けるから。な?」
と征十郎さんは私の涙を拭って微笑む。
私の両頬を摘まんだ。
「ほら、笑って?俺に俺の好きな笑顔を見せてくれ」
と言われて私は涙を堪えて笑顔を作る。
征十郎さんは微笑んで私の頭を撫でると金庫から鍵を出して渡してくれた。
私は受け取って寝室を出る。
いつから自覚を持っていただろうか。
結婚してからか。
征十郎さんに見付かって征十郎さんと話して、寝室に鍵を取り付けて貰った。
確か、そんな様な感じだった。
朝食を作っていると征十郎さんがリビングに来て、絆創膏を持っていた。
「作り終わってからで良いから、ちょっと絆創膏貼ってもらってもいいかい?」
「はい。もう出来ました」
とテーブルに朝食を並べる。
征十郎さんから絆創膏を貰って征十郎さんの頬に貼る。
「ごめんなさい……爪また伸びてきたから切らないと…」
「伸ばしてても良いよ。ネイルとかしたいならすればいい」
と征十郎さんは優しく微笑んだ。
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和恋 - いえいえ!はい! (2016年6月22日 18時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» コメント返信ありがとうございます!!はい!頑張ります! (2016年6月21日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
和恋 - いえいえ!はい!はい、私もそう思います!いえいえ!続き頑張ってください。応援しています! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 和恋さん» 初めまして、ありがとうございます!頑張ります!この二人なら乗り越えられると思います(笑)コメント本当にありがとうございました! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
和恋 - 初めまして、続き頑張ってください。征君と夢主ちゃん、凄いです! (2016年6月19日 12時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年6月1日 0時