【そらる】だったら、覚悟しとけ。 〜リクエスト短編集〜

＊なんでそんなに３ ページ45

Aside


＿＿＿最近すごくそらるのペースな気がしてさ、毎回毎回赤面させられるし、毎日毎日振り回されてるの。

＿＿＿たまには私中心に、、



そんな相談を、惚気かよと軽く流して作業に戻ろうとした彼女を引き止め 大好きなタピオカと引き換えにアドバイスをもらったのは三日前。



素直に実行に移した私は馬鹿なのかアホなのか、少なくとも賢くはない。


現に今、くるりと回れ右をして自室に戻ったあたり、もう後戻りはできないと思う。




『なにやってんだろう、、わたし。』




床に転がってるクッションに頭をうずめ、うぅーーっと唸る。




『くろちゃぁん、、これ絶対失敗だよ……』




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その後も夕飯のことで冷たく当たってしまったし、そらるから話しかけてくれたチャンスも無駄にしてしまった。


気づけばずっとずっと自分の部屋にこもっていて、今ではただただそらるの顔が見たくて、そらるに触れたくて、そらるが恋しい。


『結局こうなっちゃうし、でも今更普通の顔して戻れないし、、』



悩んでいるとお風呂から上がったそらるがドアをノックした。



「A。 ……えっと、 今日は何時に寝るの？」



『分からない。 先に 寝てて。』



「そか、 ……了解」



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『もおおおおおお！！ なんなの！！
ばか！ばか！！
こんなんじゃ主導権が私になる前に亀裂が入るって！！』



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『どんだけばかなんだよぉ、、』




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その後、何度も眠気に襲われたが 粘って粘って今日は1:30に寝室に向かった。




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『……はぁ。

うん、寝てるね。』




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ゆっくりゆっくりベッドに入り、そらるを起こさないようになるべく離れたところに落ち着く。



離れたところ と言っても狭めのベッドなので私の背中からそらるの体までは20cmもない。




なんだか久しぶりにそらるの近くに来れた気がして、嬉しくって視界が滲んだ。


ツアーの時なんかは何日も会えないっていうのに、今日の方が辛い気持ちだと思う。





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もう寝ようと、涙を袖で拭って目を瞑る。




……すると、






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ぎゅっ



『やっと、、 隣に来た……』




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少し切なそうなそらるの声が聞こえた。

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