【そらる】だったら、覚悟しとけ。 〜リクエスト短編集〜

＊なんでそんなに１(みゆこさんリクエスト) ページ43

そらるside



『ただいまー』


単三電池が切れたのでそれを買いにコンビニへ行くと、思いのほか外が暑くてアイスが食べたくなった。

家に帰ってからAとゆっくり食べようと思い2つのアイスを手に、電池と合わせて購入。


このあとのアイスを考えて割とルンルンで帰宅したものの、「おかえり」の言葉どころか姿すら見えない。


いつもならこの時間はリビングでテレビを見ているのに。



少し気になって部屋に行ってみるとAはいた。



『あ、ここに居たんだ』



「…あ、うん。」



……？



なんか、冷たい？？


少し違和感を覚えたが、軽く流して1人 リビングへ戻る。



.



今思うと、この違和感は昨日の夜からもう始まっていたものなのかもしれない。



.



ー昨夜ー


23:45


いつもならAはとっくに寝ている時間なのに起きていた。 忙しそうに何かをしているものの、全て明日でもいいじゃないかと思うようなものばかり。


なぜこんな夜から掃除を始めたり、裁縫し始めたりするのだろう。


そう思っていると、


「そらる、今日は何時に寝るの？」


と、問われた。



作業も終わっていて、特にやっておかなければいけないこともなかったので、久しぶりに日付が変わる前にAと一緒に布団に入れる と 考えていた。

Aもそれに合わせて、寝ないようにしてくれていたんだと思って嬉しくて


『今すぐにでも寝れるよ』


なんてちょっといい笑顔で答えた。



すると、、




「そう。 私はまだまだやることがあるから、先に寝てて。」





そんな返事が返ってきて、結局Aが床についたのは0:50だった。(起きていて様子を伺っていた)



Aが床に就くその時、

「ねてる、よね……？」

と、俺のことを気にしていたのも気になる。




.





.





そして今日もなんだかおかしい。



『アイス一緒に食べたかったんだけど、』



そう呟きながら30分前に冷凍庫に入れたアイスに手を伸ばす。




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『まぁ、まだ"気のせい"っていう線もあるし』




自分に言い聞かせ、冷たくて甘いバニラアイスを頬張った。




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