【そらる】だったら、覚悟しとけ。 〜リクエスト短編集〜

＊もしものお話２ ページ33

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Aside




気持ちよく寝てたのに…


『もしもし…？』


もー、誰…





" あ、もしもし？ いま時間いい？ "









聞こえてきたのは、大好きな声。




約半年会えていなかった、彼の声だった。


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『え、そらる！！？』




" なんだよお前、また誰か確認しないで出たのか… "




その癖直した方がいいぞ。




なんて言って笑う声は、前に電話した時と何も変わってなくて嬉しい気持ちになった。




『だって確認するの面倒なんだもん』



" はいはい。
で、今時間いいの？ "



『いいもなにも、暇すぎて昼寝してたとこだから』




それに、そらるからの電話だったら何してたってほおり投げて優先するよ。




そう言いたかったけど重い女だと思われるのが嫌で、軽く笑って返事を待った。




" そっか、時間出来たから話したいなって思って電話したんだけど正解だったな。"



そらるも同じように、話したいって思ってくれてたことが嬉しくて 自然と笑みがこぼれた。




『どう？ 最近は。充実してますか？』



なんだか堅苦しいような言い方になってしまって、久しぶりにそらると話すことに緊張しているのが分かった。



" んー、そうだね。
…忙しい日が続いてるし、まあ それなりに充実してるかな。
俺としては割と活動的になれてるんじゃないかなって思う。"



『そっか、よかった。』



やっぱりそらるはあっちで頑張ってるんだな。


いつか置いていかれそう…


音楽活動をするのに邪魔だから、とか、、



ネガティブなことを考えていると、社交辞令のように決まったセリフをそらるは言った。




" Aは？最近どうなの "




『まあ、ぼちぼち。
いいわけでも悪いわけでもないかな、』


そらるを近くに感じたくて、立ち上がって飾ってあった写真を見た。





『…やっぱり、悪いかも』



" 何かあったの？ "



『…あったっていうか、無いっていうか、、


そらるに会えてないことが、良くないこと。』



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写真を見たら、声が聴きたくなって、歌を聴く。



そんな毎日を過ごしているけど、電話した日はもっともっと求めてしまって…




『…会いたいよ、、』




涙も、この感情も、抑えられなくなってしまう。







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