第133話 ページ36
一体、今何が起こっているの?
整理をしよう
まず
1つ、私は酔いすぎて違う部屋で寝てしまっていた
2つ、三日月さんに惹かれていると言われた
3つ、三日月さんに突然キスをされた
『あ、あの...』
「...すまない」
『どうして、こんなこと...私、言いましたよね?ここは海外じゃないんです。軽々しくキスなんか__』
「これはスキンシップではない」
『え?』
「不思議だ。覚えていないというのに、このような感情を抱くのは初めてではない気がする。以前にも、似た感情を抱いたことがあるのかもしれん」
『...っ』
もしかしたら、私達は運命なのかもしれない
記憶を失っても
また、三日月さんはこんな私に好意を抱いてくれている
他の人を好きになることだってあるはず
こんなこと何回も起きるなんて奇跡だ
でも...
「Aよ、お主が好きだ」
『...っ!』
「俺ではダメか?」
『わ、私には宗近さんが居ます。それに、私は別の本丸の審神者です。こんなこと知られたら...』
「ならば、今だけで構わん。俺を受け入れてほしい」
『三日月さん...』
再び三日月さんにキスをされた
優しく触れるキスを何回も...
お酒のせいか抵抗する力も出なくて、私は受け入れてしまった
いや、本当にお酒のせいなの?
三日月さんを受け入れてしまうのは
まだ、どこかで忘れられないからかもしれない』
「はぁ...A...」
『三日月さん...』
互いに見つめ合っていた、その時__
「何してるんですか?」
「かすみ...」
『か、かすみさん...』
部屋に戻って来たかすみさんに見られてしまった
「私が居ない間に、女の人を部屋に招き入れて愛し合っていたんですか?」
『こ、これは違うんです!』
「Aさんは、別の本丸の審神者ですよ?信じられない...」
「自分の立場は分かっている。だが、俺はAが好きだ」
『...っ!』
「ですって、三日月さん?」
[....]
『宗近さん!?』
宗近さんが、かすみさんの隣に立っていた
もしかして、見られてた!?
「三日月さんも誘って、部屋でお酒を呑みながら話でもと思ったけど、それどころじゃなさそうですね」
宗近さんの顔が見れない
[そこを退け、三日月宗近]
三日月さんが、私から離れると
宗近さんは私を引き寄せた
「....」
[行くぞ]
宗近さんに手を引かれ、私達は部屋を後にした
「三日月さんのあんな顔、初めて見ました」
「あんな顔、とは?」
「私の前では見せない男の顔です」
「....」
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年1月3日 9時