大切な人の席【江戸川乱歩】

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Aside

どーも、島崎です

約何年だろ？

急に探偵社から飛び出し、散歩という名の取材をしてきました

早いって？主人公が出てこない作品なんてないでしょ？

そうゆうもんさ

さて、僕は今探偵社の前にいる

立派になったァ

…えぇと…とっても入りずらい

グズグズしてても変わらない、扉を開け探偵社に入る

福澤社長にお土産買ってきた

喜ぶかな？

黒の湯のみ、底に白い猫のイラスト

腹を括り扉を開く

見知らぬ顔がこっちを向き僕を見た

「社長は？」

お客と間違われないように開口一番にそう云った

江戸川君が居ない

お仕事かな？

誰も何も答えないから、社長室であろう部屋に近づくと

眼鏡君が止めに来る

「社長に用があるのですか？」

「あるから聞いたんじゃないか、手離して」

「社長は知っているのですか？」

「知らないよ。云っちゃったら面白くない」

怪訝な顔の眼鏡君

堅物だなぁ

部屋からは気配しないし、待とうかな

そう思いキョロキョロすると包帯君が近寄ってきた

「貴方が乱歩さんが云っていた方…かな？」

「江戸川君が云ってた？何、僕の話してたの？ま、いっか」

僕の席あるかどうかすら定かじゃないし、江戸川君の席座ろっと

一目見るだけで席がわかった

だって、一つだけ駄菓子だらけだもん

みんなすっごい顔してる

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