【HQ】白鳥沢のマネージャーはツインズの妹.4

＊ ページ32

.




ピッピーーーッ!!




会場内に鳴り響く笛の音が


最後に捲られることのなかった得点板の数字が


白鳥沢が負けたことを知らせる。




波乱の展開に応援席がどよめく









そんな中挨拶を終えて戻ってきた選手たち

そこには涙を浮かべる工や賢二郎さんたちの姿




また彼らのこんな姿を見ることになるなんて思ってなかった




私がもっとちゃんとサポート出来てたら

支えられてたら……



なんて、今更もう遅いのに




もっと彼らのためにやれることを尽くそう








鷲「ミーティングは戻ってから。表彰式終わったらバス乗れ



…と、あとで100本サーブ」




牛「はい」




「「ウッス」」




……帰ったら私も100本サーブ参加させてもらお









.









.









.









『お疲れ様』




撤収作業中、得点板の前に立ち尽くしていた2人に声を掛けた





日「A！」



影「ウッス」



『すごいね、ホントに若利さん倒すなんて驚いたよ』



影「1対1じゃ絶対負けてた。コイツがいたから、先輩たちがいたからウシワカを倒すことが出来たんだ」



日「昔の影山なら言わないような言葉…！」



影「うるせえ日向ボケ！」



『ふふっ、確かに6人で力を合わせたほうが強いのかもね。

春高応援してるよ』



影「…おう、サンキュー。なあ宮、この前言ってた____」



牛「"コンクリート出身日向翔陽、影山飛雄"」





2人と話していると後ろから若利さんが現れた。

ストレッチ終わったのかな






牛「次は倒す」



日 影「「……！！」」




次は…って
きっとプロで待ってるってことかな





日「絶対同じ舞台まで行ってみせます！！」



影「絶対及川さんより上手いって言わせます！！」



牛「あぁ、楽しみにしている。Aそろそろ行くぞ」



『はーい。じゃあまたね日向くん、影山くん。

次は負けないから』





そう2人に告げて体育館を後にした。



…そういえば影山くん何か言いかけたけど聞けなかったや。
今度会った時に聞いてみよ









.







.









彼らがまたこの場所で仲間として
そして敵としてプレーする日が来るのはそう遠くない未来


私もまた近くで彼らの勇姿を見ることになるのはもう少し先のお話







春の高校バレー宮城県代表決定戦 全日程終了

優勝 烏野高等学校



.

71.大エースからエースへ→←70.闘いの末

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す