【HQ】白鳥沢のマネージャーはツインズの妹.4

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五「フー……行くぞ！！！」



「「サッ来ォオい！！！」」





ローテが回って工のサーブ


数十分前のホームランサーブの時とうって変わってしっかりと落ち着いたサーブを放った工





『(良いトコッ)』






落ちてった先は後衛の少し手前



烏野のリベロがギリギリで拾い上げるもボールはネットを越えて返ってくる



それを若利さんがダイレクトで叩き込み白鳥沢の得点に





これでマッチポイント



応援席からはあと1点コールが聞こえる






だけど、ここですぐに点を取らせてくれないのが烏野






2度目の工のサーブを1番が上げると
シンクロ攻撃でレシーブ直後の彼に打たせデュースに持ち込ませてきた




烏野は崖っぷちにも関わらず、スタミナも限界に近いはずなのにこんな場面でも全員で助走に入ってくる。




監督の言う通り有力な攻撃手段かもしれないけど

ハイリスクすぎる攻撃









そしてサーブ権が烏野に移ると流れを取り合う長いラリーが続く




この試合半数近く取っている若利さんにトスが上がると
高さ、威力劣ることなく左で放たれるスパイクが決まる





これでまた白鳥沢のマッチポイント



烏野はすでにTOを使い切ってしまっているためこちらの流れを止めることは出来ない




イける、イける……！






烏「下を向くんじゃねえええええ！！！」




『！？』




烏「バレーは！！！常に上を向くスポーツだ」






声の主は烏野のコーチの烏養さん


この言葉で重く諦めかけていた烏野の空気がガラリと変わった







そして指を負傷していた月島くんが烏野の救世主のようにこのタイミングで戻ってきた




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