弐拾漆話 ページ28
.
「悪いけど中也、そいつ返してくんない?」
……お兄さん?ちゅーやとお知り合いなのですか?聞いてませんよ??
頭の中でものすごく紐が絡まっている。
かくいう私は中也に抱っこされている。あ、なんか落ち着くかも。
泣きすぎて眠たい目を擦りながら欠伸をする。一気に緊張の糸が切れて寝そう。
「嫌です」
そんで敬語なのね。
なんなの?どういう関係なの?私がポートマフィア居たときお兄さん見たことなかったよ。
はっ、待って!?ポートマフィアにいて今は武装探偵社にいるって異能力者ってこと!?!?!!?
「A、帰ってこい」
「あい。…抜けません」
頑張って抜けようと努力するがダメだこれ。ガッチガチに捕獲されてて抜け出せねぇ。
ペチペチと叩くがびくともしない。
「わふっ!」
「レオくんっ」
「…レオ?はっ、お前まさか玲音か!!」
……?
え、知ってんの??なんか嘲笑いながら言ったけど。
太宰さんの方を見ると太宰さんもビックリしていた。
「だ、太宰さん。これなんですか?」
「あぁ…ただ脳筋が暴れてるだけだよ」
「誰が脳筋だゴラァ!!」
「ちゅーやのーきんー」
「あ゛?」
「ごめんなさい」
調子乗ったら怒られた。
「亜依」
「ごめんなさい」
お兄さんにもダブルで怒られた。
.
154人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:拳銃 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年7月12日 23時