壱話 ページ3
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「さて、これからどうしようか」
ここは公園。月とかを見て時間が分かるわけでもない。つか今日三日月だから月明かりが少ない。
でも多分ここは都会だ。だから照明などの光は公園に降り注ぐ。
それにしても…イチャイチャしてるカップルがいるんです。どうしたら良いでしょう。
私歩いたら足元から間抜けな音が出るからあんまり歩けない。
ゆっくり歩いたら伸びる。うん。
「ねぇ、君ここで何してるの?」
後ろから声がした。
シュッとしてる体だけどどこか鼻息が荒い男の人みたい。これはあれですか。
「い、行くところないならお兄さんと……」
言わずもがな変質者ですか。
私は回れ右をして走り出した。
───プキュプキュプキュプキュプキュプキュプキュプキュプキュ…
ああプキュプキュうるさい!!
そう思っても走るしかない。ていうか追いかけてきてるんですけど。来てるんですけど?!
走るけど、全速力で走るけどっ…子どもの体力と歩幅舐めてた!!
「うにゃあ!!」
「つ、捕まえた」
変な声を出してしまったと後悔してると男性は私を路地裏に引っ張って壁に押し当てた。
なにこいつ力強い。力加減考えてほしい。
「はぁ、はぁ」
「いやっ、はな、して…!!」
男性が私の太ももを撫でようとした瞬間『バンッ』という聞きなれない音が静かな町に響いた。
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作者名:拳銃 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年7月12日 23時