拾話 ページ12
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月日は流れて私はまた見知らぬ場所に来ていた。
若いうちは月日が過ぎるのが遅く感じるらしい。まさにその通りで毎日が暇だった。
やることと言えば芥川とお勉強、ちゅーやと手合わせ、太宰さんとお昼寝、エリスちゃんとお絵描き…あれ。
私めっちゃのんびりしてたやん。
それでもお勉強はしてたから一般常識と拷問知識と自害方法の種類は頭の中に入ってる。
織田作と安吾くんとは何度かあった。
バーのお店に太宰さんが私を連れていったことがあるから。
ただ私怖い夢見てぎゃん泣きしてたからだと思う…大人の時間の邪魔をしてしまいすみません。
とにも角にもあれから二年は経っているんです。
推定年齢が四歳だった私は六歳になり織田作が亡くなり太宰さんが消えた。
分かりきっていたことだから私は何も言わなかった。けど、織田作が死ぬ理由なんてクソみたいで悔しかった。
そりゃあこんな仕事してるんだからいつ命を落とすか分からない。
…織田作は、どうして人を助ける側にいかなかったのだろう。
それをそれを聞けなかったのが唯一の心残り。
つか、
「ここどこ」
そして私は誰なの。
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作者名:拳銃 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年7月12日 23時