第22話：自己紹介 ページ24
食堂に着いたとき、私らのために用意された夕食は、全く違うものだった。これまでの待遇で想像できていたとはいえ、やはりどうしても納得できず、この寮を管理している人間に直接文句を言いに行こうと思ったのだけど、そんなことしたら私の立場が心配だから、とアイリスに引き止められてしまった。
食事だけではない。
簡単に一言でこの寮を語るなら、ここは
部屋の大きさ、寮の夕食、お風呂の広さや入れる時間、受けられる待遇だって全て魔力の量によって決まっていた。
それら全てに疑問を抱いたが、その事実を受け入れようとしているアイリスの手前、私がいつまでもしょげているわけにはいかないので、持ってきた荷物を出し、部屋の中を片付けてから眠りについた。
魔法学校で過ごす2日目の朝、私はまだ慣れない部屋での準備に手間取っていた。家にいた頃はメイドがやってくれていたことも、今後は自分でやっていく必要がある。なんとか準備を済ませ、寝坊助なアイリスを起こし、準備を手伝ってから食堂へ向かった。昨晩と同じく、差別された朝食に私が文句を言うのをアイリスがなだめてくれながら、朝食を済ませ教室へと向かった。
チャイムが鳴るまでアイリスとたわいもない話をして盛り上がっていたところ、クリス先生がガラリと扉を開けた。それと同時にチャイムが鳴り、思い思いに散らばっていた子たちは自分の席へ戻っていく。かくいう私も自分の席から遠い、アイリスの席にいたので慌てて戻った。
「はーいみなさん、おはようございます！昨日はよく眠れたかな？」
にこやかな笑顔を浮かべ、教卓の前に立ったクリス先生は、ぐるりとみんなの顔を見渡した。
「今日は一回目の授業ということで、みんなには自己紹介をしてもらいます！」
きらきらと目を輝かせる先生の顔は、これから起こる全てが楽しみでしかたないと、心を躍らせているようだった。先生の指示で左端の最前列に座っている人から順に自己紹介をしていくことになった。
初めは緊張で顔がこわばっていた何人かも、先生の笑顔につられたのか、少しはにかみながら自分の名と特技を言っていく。
順々に済ませていき、最後の一人が席に戻った。
「さてこれで全員の自己紹介が終わったね！みんなこれから過ごすお友達だから、覚えて仲良くなりましょう！」
クリス先生のその言葉を境にして、少し早いけれど１時間目の授業は終わった。
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えるふぃ(プロフ) - ゆいな♪さん» ゆいな♪さん、ストーリーをお褒め頂きありがとうございます(*´ω｀*) 描写頑張った甲斐があります！これからもっともっと引き込んで行けるように頑張りますね！応援ありがとうございます！ (2019年8月24日 23時) (
レス) id: 2cfa1564f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな♪(プロフ) - あわわ、す、すごいです！ストーリも分かりやすいので、凄い引き込まれます！更新頑張ってください！ (2019年8月16日 13時) (レス) id: 0214723abe (このIDを非表示/違反報告)
えるふぃ(プロフ) - ぽむぽむぽあろさん» ぽむぽむぽあろさん、ありがとうございます！そんな風に褒めてくださって嬉しいです！読み手に情景が伝わるように書くのが目標だったので(*´ω｀*) 夏休みに入ったら更新速度上げられるように頑張ります！応援ありがとうございます！ (2019年7月30日 22時) (レス) id: 2cfa1564f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむぽむぽあろ(プロフ) - 設定がしっかりしてるので、お話の内容がアニメーションになって頭の中に浮かびます。とても面白くて好きです。もっと伸びてておかしくないと思うので更新頑張ってください！ (2019年7月30日 12時) (レス) id: b97deb3170 (このIDを非表示/違反報告)
えるふぃ(プロフ) - ちょこころねさん» ちょこころねさん、はじめまして！世界観とキャラの設定は一番力を入れたところなので、そこを褒められるとめっちゃ嬉しいです！文章長いのに一気読み、おつかれさまです！ちょこちょこ更新するのでよろしくお願いします！ (2019年1月18日 10時) (レス) id: 2df896d132 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えるふぃ | 作成日時：2018年9月23日 21時
