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キルア「どうすんだよ！アイツに知られたらタダじゃ済まされねぇぞ。」
ゴン「わ、わざとじゃないもん！ちょっと口が滑っちゃっただけで……」
駄菓子屋が見えなくなると、口論を始めた二人。一喝入れると、思ったよりも反省した様子のゴンにキルアは少しだけ申し訳なさを覚えた。
知っているさ、お前が正直すぎるってことは。
と、溜息をつき解決策を考え始める。
彼も存外、友人に甘いのだ。
キルア「距離をおかねぇとな。ヒソカともAとも。」
ゴン「…そうだね。俺のせいで駄菓子屋さん行けなくなっちゃったよね。ごめん。」
キルア「そうなっちまったもんは仕方ねぇよ。」
腫れ物には触れない方がいい。
その結論に至り、暫く静かに足を進める二人。
いつかのコンビニが見えた頃、ゴンがぽつりと呟いた。
ゴン「Aさんはさ、知らなかったのかな。ヒソカが人殺ししたり、ハンター試験に参加したりしてたこと。」
キルア「あの様子じゃ、そういうことだろうな。」
ゴン「そうだよね。どうしてヒソカは隠したんだろう。」
キルア「………さぁ。」
キルアがその一言を発するのに躊躇したのには理由があった。彼にも思い当たる点があったからだ。
異質な環境で育てば、それだけ歪んだ常識が植え付けられる。兄弟達を見ている限り、それが自身の内部に根ざすか否かはその人次第だ。
少なくとも自分はそうであって欲しくはない。ゴン達と出会ってそう思うようになった。
自分にとってのゴン達のように、ヒソカにとってのそれはきっとAなのだ。だからこそ、本来の自分を知って幻滅されたくないのだろう。…大切な人が離れていくのは、怖い。
キルア「…厄介だよな、人って。」
ゴン「…？」
意味有り気に吐かれたその言葉に、友人は首を傾げた。
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かにかま(プロフ) - 音かなでさん» コメントありがとうございます。ヒソカの弱い面ばかり描写していたので、魅力が表現出来ているのか不安でしたがそう言って頂けて嬉しいです！勿体ないお言葉をありがとうございます。 (2020年3月20日 11時) (
レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
音かなで(プロフ) - 面白かったです！ラストとかヒソカすごくカッコよかったです！！翔くん大っ好きです！レオリオとかヒソカの恋愛小説って難しいんじゃないかって私思ってたんですけど、さすがかにかまさんですね！これからも、無理せずに頑張ってください！ (2020年3月19日 22時) (レス) id: 73c7ce9b4a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - mikuri1024さん» コメントありがとうございます。お褒めに預かり光栄です(^^) ふふふ、今後の展開につきましてはお楽しみに…！ (2020年3月19日 1時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
mikuri1024(プロフ) - おっ、これはヤンデレ展開くるか！？お気に入り登録して待機せねば！設定がとても好きです。応援してますね！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: e18f624388 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 加奈さん» コメントありがとうございます。本家様の足元には到底及びませんが、暇つぶし程度に楽しんで頂けたら幸いです(^^) (2020年3月16日 16時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2020年2月26日 20時
