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「これですか？」と思わず聞き返した。
幼い頃からずっと手足に付けてきたこの輪は、もはや身体の一部になりつつある程に私に同化していたからだ。
…っていうか、12年ちょっとコレと一緒に生きてきて、初めてそれらしいこと知ったんだけど。
イズナビ「あぁ。それにしても、お前ソレを何処で手に入れた？」
「母の形見です。
今となっては鬱陶しくって外したいんですけど、何をやっても外れなくって。」
イズナビ「お前の母親は何者だ？」
「何者…って言われましても、普通のお母さんでしたよ。」
イズナビ「相当集中した“凝” の状態じゃないと、その輪に込められた念は見えなかった。お前の母親はきっと相当の念能力者だったはずだ。」
「えー…そうなんですかね。」
興奮して話す師匠に、若干引き気味になってそう返した。
お母さんが相当の念能力者？
…全くそんな風には思えなかったけどなぁ。
師匠は私に「見ろ。」と地面を指差すと、枝でそこに分かりやすく図を描いていく。
イズナビ「恐らくソレは、お前を守る念の盾のような物だ。外からも内からも念がお前を行き来するのを防いでいる。」
「なるほど…。」
じゃあ、私は念を会得しても 戦闘で使う機会が殆どないってこと？
それならゴン達の役に立てないかもしれない…私にとっては死活問題だ。
渋い顔をしていたことに気付いたのか、師匠は説明を止めてため息をついた。
イズナビ「お前が何を心配しているかは分かる。確かにその輪が着いている状態では、幾ら天下の強化系といえど戦闘には不向きだ。なにしろ、相当狭い範囲でしか念を働かせられないからな。」
ですよねー…。
分かっていたけど、はっきり言葉にされるとキツい。
今からレオリオの所に行って医師免許でもとったら役に立てるかな。あ…でもそれなら小学校から始めないと。
イズナビ「だが、念能力は直接攻撃だけが主ではない。」
何だか話が長くなりそうな気がしたので、「つまり？」と急かすように尋ねた。
イズナビ「お前はサポート向きってことだ。」
「サポート？」
イズナビ「除念とか回復とか…そんなもんだな。」
ひとまず十七歳の小学生を免れたことにほっとする私であった。
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かにかま(プロフ) - (名前)さきのさん» コメントありがとうございます。褒められると伸びるタイプなので、そう言って頂けて嬉しいです笑 今後ともお楽しみ頂けますように精進しますね。 (2019年10月1日 0時) (
レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)さきの(プロフ) - 毎日1話ずつ更新してくださってありがとうございます！1日の終わりにこの小説を楽しみにしています^ ^更新頑張ってください！！ (2019年9月30日 23時) (レス) id: 7fbb21366a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 林 香織?さん» 素敵なコメントをありがとうございます！ これから紐解いていくので、楽しんで頂けたらうれしいです(^^) (2019年9月24日 19時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
林 香織?(プロフ) - この小説めっちゃ好きです…ヒソカの大事な人の事も気になりますし、不器用な夢主、愛に気づかないクラピカ。めちゃくちゃ面白いです！更新ファイトです！ (2019年9月24日 16時) (レス) id: 3baa06326a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 音かなでさん» わわっ！とても励みになるコメントをありがとうございます。これからも楽しんでもらえますように精進しますね。 (2019年9月11日 22時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年9月6日 22時
