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女「ハァ…何度言ったら分かるの。
アンタ達に紹介する仕事なんてないわ、帰んな。」
「お時間頂いてしまってすいません…クラピカ帰ろう。」
クラピカ「…。」
すっかり不貞腐れてしまった彼の背中を強引に押して、階段を下った。
クラピカの直感通りに あのビルの小部屋では満足な仕事を取り扱っていそうな雰囲気はあったのだけど、女主人曰く「私の隣に何も見えないうちはヒヨっ子以下よ。」との事で何も紹介して貰えなかったのだ。
「そんなに落ち込まないで。」
クラピカ「別に落ち込んでなどいない。無性に腹立たしいだけだ。」
いや、似たようなもんでしょうに。
子供っぽく頬を膨らませる彼に、らしくないなと思わず吹き出してしまった。
クラピカ「笑うな。」
「ふふっ、ごめん。
意外と子供っぽいとこあるんだなと思って。」
再び行き場を失い、放浪の旅に出ることになってしまった私達はビル街の奥の方へと進んでいく。
唯でさえ人通りの少なかった怪しい通りが、余計に人影を消して怪奇さを増していく。
この不気味さは、幽霊とか怪物とかの類ではなくて いつ殺されるか分からない…言うなれば四次試験のゼビル島に近い緊張感を感じ取った。
今度は蛇と洞窟に気を付けなきゃね。
…って、こんな教訓いつ役に立つんだろ。
*
とうとう街の外れに出て、森のような景色が奥に見え隠れした頃、不意に私とクラピカとの間を割くように何かが過ぎ去った。
瞬く間に彼の顔は真っ青になった。
クラピカ「無い…私のハンターライセンスが。アイツに盗られたらしい。」
10メートルほど先の視界に映る “アイツ” は、白い道着に身を纏った男で、私達を試すように笑いながら仁王立ちしていた。
そして、右手でヒラヒラとクラピカのライセンスを振りながら言った。
男「返して欲しいか？」
クラピカ「当たり前だ。」
男「じゃあ俺と戦うことだな。」
何だか面倒くさいことになったみたい。
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かにかま(プロフ) - (名前)さきのさん» コメントありがとうございます。褒められると伸びるタイプなので、そう言って頂けて嬉しいです笑 今後ともお楽しみ頂けますように精進しますね。 (2019年10月1日 0時) (
レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)さきの(プロフ) - 毎日1話ずつ更新してくださってありがとうございます！1日の終わりにこの小説を楽しみにしています^ ^更新頑張ってください！！ (2019年9月30日 23時) (レス) id: 7fbb21366a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 林 香織?さん» 素敵なコメントをありがとうございます！ これから紐解いていくので、楽しんで頂けたらうれしいです(^^) (2019年9月24日 19時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
林 香織?(プロフ) - この小説めっちゃ好きです…ヒソカの大事な人の事も気になりますし、不器用な夢主、愛に気づかないクラピカ。めちゃくちゃ面白いです！更新ファイトです！ (2019年9月24日 16時) (レス) id: 3baa06326a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 音かなでさん» わわっ！とても励みになるコメントをありがとうございます。これからも楽しんでもらえますように精進しますね。 (2019年9月11日 22時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年9月6日 22時
