【H×H】初めまして好きです【イルミ】

敷金返還は期待できない ページ5

「何だったのあれ…」



もしかしたら、超絶ウルトラ最強な悪夢だったのかもしれない。…うん、きっとそうだ。目を覚ましたら、明日も変わらない日常が待っているはず。


そうであってくれと願い、私はそっと目を閉じた。





*






眩しい陽の光と、子鳥のさえずり。


絵に書いたように清々しい朝。




(何だ、やっぱり夢じゃん。)




欠伸をしながら、ぐぐっと伸びをする。


今日は目玉焼きにしようか、それともスクランブルエッグにしようか。




しかし、朝ご飯のことなんて次の瞬間にどうでも良くなる。




「…！！！？？」




見上げた天井、私の布団の真上。
筒抜けの空。


間違いなくそこには人ひとり通せるほどの大穴が開いていた。




「…夢、じゃなかった。」




あちゃー…賃貸なのに。大家さんになんて言い訳すればいいんだろう。




……そうだ。それよりも重大なことに、私はヤバい人と顔見知りになってしまったんだった。



どうしよう。知恵袋で検索をかけても解決策は出てこないだろうし、いつ嘘がバレて殺されてしまってもおかしくない。




「…警察？」




そう呟くと、一瞬のうちに首筋に鋭いものを向けられる。




？「そんなことしたら…分かってるよね。」



「ハ…イ。」




この人まだ居たのか…！

油断の隙もありゃしないと、私は大きなため息をついた。




「どうしてここに？」


？「来るって言っただろ。」


「いや、だってまだ朝六時…」


？「暗殺者の朝は早いんだよ。」


「は、はぁ。」

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