【H×H】初めまして好きです【イルミ】

サイコパス（？） ページ4

彼は元々大きな目をもっと真ん丸にして首を傾げる。


？「…あれ？俺たち知り合いだったっけ。」


「えっと、はい。多分…恐らく。」


？「ごめんね、興味無い人間の名前は覚えない主義なんだ。」


「そっ、そうですよね！そんな感じしますもん。」


？「そんな感じ…？」


「あ………勿論知ってましたとも！大分長らく！」


？「それはそれで気持ち悪い。」


「ご、ごめんなさい！」




適当に口から出た出任せをペラペラと並べていく。流石の男も勘付いたか…と思ったが、意外にも気付いていないようだった。それどころか、一生懸命に私のことを思い出そうとしている。



(……何だか罪悪感。まぁ、何にも悪いことしてないんだけど。)



(当たり前のことだが)暫く唸ってみても分からなかったようで、彼はもう一度私に詫びた。



「思い出したらその時はその時でいいですよ。今日のところはもうお暇しようということで＿＿＿＿」



？「お前と話せば思い出せるかな。」



「…はい？」



？「決めた。俺お前のことを思い出すまでここに来るよ。」



「えぇ！？だっ、大丈夫ですよ！忘れてもらって…っていうか、寧ろ忘れてもらった方が…」



？「嫌だ。何かムカつくし。」




ムカつく…？？たったそれだけの理由で？？



どこまで自由人なんだ、この人は。


殺しに掛かってきたと思えば、家に通い詰めますだなんて…



取り敢えず、また針を向けられてしまっては困るので頷く他無かった。

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