#37 ページ39
クラピカ「…要するに、私達も足止めをくらったということだな。」
ポンズ「そうね。あと2日でもすれば協会の人が助けに来るし、私はそれを待つことにするわ。」
諦めたように彼女はそう言った。
気に停める様子もなく、クラピカは私達に説明を始める。
クラピカ「取り敢えず、私達がやらなくてはならないことは今二つある。
一つはレオリオの治療をすること。」
ゴン「二つ目は半日以内に脱出することだね。」
クラピカ「そういう事だ。」
ゴン「ポンズさんは何か使えそうなもの持ってない？」
ポンズ「睡眠薬なら持ってるわ。…でも、薬が効き始めるのに10分かかるから 蛇を眠らせている間に皆眠ってしまうに違いない。」
ゴン「なーんだ、それなら脱出は出来そうだね。」
ポンズ「はぁ！？何言ってるの？」
「俺11分息止められるもん。」と得意気に豪語するゴンに彼女は驚き半分の呆れ顔だった。
ゴン「で、解毒剤は？」
クラピカ「そうだな…もしかしたら彼の懐に入っているのかもしれないが＿＿＿」
クラピカが男の死体に手を伸ばすと、何十匹もの蛇が死体を覆い 他人の手が飼い主に触れることを拒んだ。
クラピカ「この調子だと毒でやられてしまうな。」
続いてゴンが手を伸ばし死体を探ろうとした。すかさず私は彼の手を叩いた。
ゴン「何すんのさ、A！」
「何やってんの！！危ないでしょ、ゴンまで倒れちゃう。」
私に強く言われて驚いたのか、ゴンは萎縮た様子を見せた。
(あ、ちょっときつく言いすぎちゃったかも。)
「ごめんね、ゴン。
ゴンはレオリオのこと助けたかっただけだもんね。」
ゴン「うん…。」
お詫びに彼の頭を撫でると、今度は私が蛇の蠢く中に手を突っ込んだ。
ゴン「A！？」
クラピカ「おっ、おいA！」
ポンズ「…ハァ。」
「あ、薬瓶あったよ！」
暫くゴソゴソと漁った後に、平然と瓶を取り出してクラピカに差し出すと彼女は不思議そうな顔をした。
クラピカ「…毒が回っていない？」
「ふふっ、私毒薬に強い体質なの。蛇毒くらいじゃ倒れないよ。」
ゴン「すごいねA！」
クラピカ「ハァ…心配させるな。」
「さあ、レオリオに注射しなきゃ。」
クラピカ「あぁ。」
(まさか10年ちょっと受けた拷問が、こんな所で役に立つとは。)
「有り得ない…本当に。」と呟くポンズの顔は、出会った時より幾分か明るくなっていたような気がした。
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かにかま(プロフ) - Ruiさん» コメントありがとうございます。折角のお誘いですが、細々と執筆活動に勤しみたいと思っておりますのでイベント等に関心はありません。こんな作品にまで声を掛けてくださってありがとうございます。生意気ですがお許しください…… (2020年8月12日 14時) (
レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - クラピカ大好き無理でしたらお断りして構いません長らくコメント失礼しました。 (2020年8月12日 9時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - いつも楽しませて頂きますもし良かったらイベントで好きな作品読めるやっていますイベントというのはこんな感じ「https://uranai.nosv.org/u.php」日本語下手でもとんでもないです凄く読みやすかったですこれから作品頑張って下さい (2020年8月12日 9時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 加奈さん» コメントありがとうございます。至らぬ点がございましたようで、申し訳ございませんでした。差し支えなければ、ご意見の方をお願いします。 (2020年3月27日 15時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 意味わかって言ってんだね、君。 (2020年3月27日 15時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年7月26日 19時
