#24 ページ26
ヒソカとペアになるのは現在進行形で全く喜ばしいことでは無いのだが、彼は(戦闘においては)言うまでもなく物凄く頼りがいがある。
そして遂には、私が殆ど何もしないままゴールしてしまったのだ。
誰もいない待機部屋(？)で2人ぽつんと腰を下ろした。
「ありがとう。」
トランプを整理する彼に、何だかいたたまれなかったのでお礼を言った。彼は全くなんのことが分からないというように目を丸くした。
ヒソカ「何がだい？」
「いや、だって私何もしてないでしょう。」
ヒソカ「あぁ、なるほどね♡」
この人…私なんてはなから眼中に無かったんだな。
(どうせ戦闘力ゼロの幼気な少女ですよーだ。)
それからポツポツと合格者が並ぶものの、ゴン達は姿を見せず 私は暇を持て余してしまった。
「ねぇヒソカ。」
ポツリと紡いだその言葉に、彼は手を止めて耳を貸してくれた。
ヒソカ「どうかした？♤」
「…どうして、あの時私を外の世界へ逃がしてくれたの？」
ずっと私の中にあった疑問に、彼は少し考えるような動作をしてからから口を開いた。
ヒソカ「約束したからね。」
「約束…？
私とヒソカが？」
ヒソカ「さて、それはどうかな♣」
これ以上答えてくれる様子ではなかったので、ほかの質問を続けた。
「じゃあ、なんであの時頭撫でたの？」
ヒソカ「君がいたからさ♡」
「レオリオのこと助けたのはなんで？」
ヒソカ「いい表情をしていたからね。」
「いい表情？」
ヒソカ「いつか熟したら、僕の手でその顔が死の恐怖に染まっていくところを観たいんだ。」
うげぇ…相変わらずのサイコパスさんだ、と思わず顔がひきつった。
「クラピカとゴンも？」
ヒソカ「そうさ♢」
「＿＿じゃあ私のことも殺すの？」
成り行きでそう聞くと、ヒソカは一瞬驚いたような顔をしてから言った。
ヒソカ「僕が？君を？」
「え…殺さないの？」
ヒソカ「何で？僕はそんなサイコパスみたいな事しないさ。」
(いや十分サイコパスでしょうに。)
ヒソカ「君の歪んだ顔を観てみたい気はするけど、それは出来ない。」
「何で？」
ヒソカ「さっき言ったじゃないか。
そう約束したからさ♤」
ヒソカって奴は、話せば話すほどよく分からない男で 何だか頭がパンクしてしまいそうになった。
「はぁ…何かもういいや。」
諦めと疲れが入り交じった声でそう吐き出すと、彼は「おやもう終わりかい。」と目を細めて言った。
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かにかま(プロフ) - Ruiさん» コメントありがとうございます。折角のお誘いですが、細々と執筆活動に勤しみたいと思っておりますのでイベント等に関心はありません。こんな作品にまで声を掛けてくださってありがとうございます。生意気ですがお許しください…… (2020年8月12日 14時) (
レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - クラピカ大好き無理でしたらお断りして構いません長らくコメント失礼しました。 (2020年8月12日 9時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
Rui - いつも楽しませて頂きますもし良かったらイベントで好きな作品読めるやっていますイベントというのはこんな感じ「https://uranai.nosv.org/u.php」日本語下手でもとんでもないです凄く読みやすかったですこれから作品頑張って下さい (2020年8月12日 9時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 加奈さん» コメントありがとうございます。至らぬ点がございましたようで、申し訳ございませんでした。差し支えなければ、ご意見の方をお願いします。 (2020年3月27日 15時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 意味わかって言ってんだね、君。 (2020年3月27日 15時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年7月26日 19時
