花一匁4【沖田総悟】

女子高校生とデート44 ページ11

「ま、け、結果としては別に悪くならなかったんだし！いいじゃない…！」


「いいけど！有難いけどね！？びっくりするじゃん！実質私が告白したみたいなもんじゃん！」


「心配しなくてもAの心配するようなことは何もしてないから大丈夫ネ。ただ、ちょっと気持ちが漏れてただけアル。」


「漏れすぎ！圧倒的情報量だよ！？私アンタたちに色々言ってなかったっけ！？ヤバっ！！」


「まァ、でも今日はオメーらに無事Aを落とした所をその目でハッキリと見てもらいたかったんでね。影からこっそり見守ってもらってたんでィ。」


「一歩違えばストーカーへ転落しますよ！？」


大体人のデートなんだと思ってんだ！！見せもんじゃねーぞこら！


「それにしてもあそこまではやり過ぎネ。」


神楽ちゃんは、早速酢昆布の箱を抱えて食べている。


「良いだろィ、俺がいかにチキンじゃねーか、しかと見てもらいてーと思いやしてねィ。」


「あれはチキンというより狼の顔だったわ。」


「何てこというの妙ちゃん！！」


“違うよね？”と沖田君の方をおそるおそる見ると、“喰ってやろうかィ？”と言われた。ダメだ、ホントに狼だ。


「A、男はみんな狼アル。襲われそうになったらすぐに股間を蹴りあげるヨロシ。そうすれば男なんて一撃で倒せるアル。」


「どんな技伝授してんの！？」


「何なら今練習してみれば？ほら、ちょうど良いところに練習台がいるわ。」


「え”。」


さすがドS娘。沖田君を指差す妙ちゃんに、珍しく表情を崩す沖田君であった。

「とにかく、おめでとう、二人とも。結婚式は呼んでね。」


「け、結婚！？！？」


「A、良かったアルな。…相手が納得出来ないケド…。Aが望むならしょうがないネ。何かされたらすぐに言うヨロシ。いつでも殺りに行くアル。」


「ふふふ、今のAちゃん、とっても幸せそうな顔してるわ。良かった。」


「妙ちゃん……神楽ちゃん…っ…。ありがとう……。こんなに良い友達持てて…。私とっても嬉しい…。」


それから。…こんなに素敵な恋人も持てて。…本当に幸せ者だな、私。


「俺のこと忘れてんじゃねーよ、馬鹿A。」


「いたっ！！…忘れてるわけないでしょ。…あえて言わないだけ。」


「何でィ、そりゃあ。」

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