沖田さん、それ以上近づかないで下さい【沖田総悟】

沖田さんはからかい上手8 ページ39

｢…っ、もういいです。｣




ぷい、と私が顔を背けると、2人のクスクス笑う声がした。




｢あ、Aちゃん。ついでにこれも頼むわ。｣




｢あ………はい。｣




銀時さんが、キャンディーを差し出してきた。




｢…え……と…お代は…？｣




｢あー………今度、倍にして返s｢いやです。｣




“倍にして”とか、“また今度”とかいう言葉ほど信用出来ないものはない。絶対嘘だ。……何より胡散臭い。




｢旦那ァ、大の大人がそれはねーんじゃねェですかィ？｣



“全然信用されてねーじゃねェか”と沖田さんは銀時さんを鼻で笑った。




｢これじゃ、まだ俺の方が信用されてるような気がしやす。な？Aさん。｣




｢し、してません！！！！｣




｢残念でした〜ﾌﾟﾌﾟｯ｣




私が否定すると、銀時さんはわざとらしく、口を抑えて馬鹿にするように笑った。




するとそこに





｢おい総悟！！！てめェ、ンな所で何サボってんだァ！！！！｣





と、男の人の声が響いた。




｢げっ、土方…｣




｢は？土方？｣





沖田さんと同じ隊服を来たその人は、ずんずんと怖い顔をしてこちらに向かってくる。




｢え、……ち、ちょ………っと………えっ、ま、……え？何かち、近づいてくる…こっちに！…！ど、どうしよ…う…！？！？｣

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