沖田さん、それ以上近づかないで下さい【沖田総悟】

沖田さんはからかい上手2 ページ33

｢………………こ、この前は……。｣




｢…｣




｢…………う、上着………あ、りがとう……ございました……………。｣






褒めて欲しい。沖田さんの目に耐えながら頑張って全部言い切った私を、どうか今見ている読者さん達に褒めて欲しい。





｢よく出来やした｣





ぽん






頭に、沖田さんの手が優しく乗せられた。





｢〜〜っ！！！沖田さんには褒めて欲しいなんて、言ってないから！！！！｣





｢おかしいねィ、“全部言いきった私を褒めて欲しい”って聞こえたのに｣





｢エスパー！？！？｣





｢アンタ分かりやすいから。色々と｣





よしよーし、と冗談交じりで頭を撫でてくる。振り払っても笑いながら辞めてくれない。





｢Aさんって、ホント年下みてー…｣





｢うるさい馬鹿！｣





｢痛゛っ！！｣





沖田さんのスネを蹴ると、“酷ェや”と言いながら沖田さんは摩っていた。





｢だってAさん、小さいし。すぐ怒るし、分かりやすいし。年上に見えねーや。｣





｢小さい……っ、ひ、酷いです！！｣





ちょっと自分の方が背が高いからって……。調子乗ってる沖田さんに腹立つ。

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