沖田さん、それ以上近づかないで下さい【沖田総悟】

沖田さんはお巡りさん2 ページ4

私は、一本のアイスキャンディーを取り出した。



アイスを袋から取り出して空にかざす。



手に持つソーダバーは、今日の晴れ渡った夏空のような色をしてキラキラと光った。



シャリッ



「ん〜！冷た！最っ高！！」



口のなかを一気に爽やかにしてくれるアイスキャンディーは、この暑苦しい夏さえも良いものに変えていく。



「やっぱり、アイスは暑いときに食べるに限るねぇ！」


確かに冷房のキンキンに効いた部屋で食べるのも美味しいが、やはり程よい暑さを感じるなかで食べた方がより幸せを感じられる気がするのだ。



暑さは、アイスのひんやりをより際立たせ、価値を高めるために必要不可欠である。



さらに、仕事中に食べるこやつは最&高。



もう、文句のつけようが無い。



「マジで今幸せかもしれn…………あ。」



しかし、私の小さな幸せは僅か数分でぶち壊された。









・









「……あれ、この店営業再開し……………。」





一人のお客さんによって。




「……あれ、アンタ仕事中……………」



「ｼｬｸｼｬｸｼｬｸ んぐっ、い、いらっしゃいま、せ！冷たっ！ごほっ、ごほっ！」



「いや、もうバレてやす。見てたし、俺。」




急いで詰め込んだせいでむせてしまい、テンパりすぎて半分地面に落っことした。




せっかくの私のアイスちゃんが…！




「…………な、な、な、何の事でしょ、う！？さ！お、お客さん！どっ、ちらにいたしましょうか？」









……しかも、よりによって男かよ！

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