沖田さん、それ以上近づかないで下さい【沖田総悟】

沖田さん、お仕事は？5 ページ30

沖田さんを眺めていると、その変な目玉のついたアイマスクが気になって仕方がない。…ていうか、おちょくってるみたいでイラつく。




｢っ……もう！｣




イライラしてきたので、沖田さんからアイマスクを剥ぎ取った。





………しかし起きない。





(………何なのよ、もう……………。)





気にせずに眠る沖田さん。よく見ると、本当に整った顔をしている。まつげ長いし、肌も綺麗で、髪もサラサラ。………女の私でも完敗してしまいそうだ。





(結構女子力高かったりして………。)





前髪をくくって、鏡台の前でスキンケアをしている沖田さんを想像すると、おかしくて、笑えてきた。





(………腹立つけど、憎めないんだよなぁ)





沖田さんは、やっぱり意地悪で、なかなか歪んでいる。…こんな人、今まで出会ったことが無いから対応にも困る。




でも、こんなに私に執着するのも、沖田さんが初めてだ。良いのか悪いのか分からないけど、沖田さんがいつの間にか日常に溶け込んでしまったのは事実だ。




私は、アイマスクをもう一度沖田さんに付け直すと、机に突っ伏して寝ることにした。




(……何で起こさなかったんだって、怒られちゃうかも…………。)




瞼が重くなり、私の意識は途切れた。

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