沖田さんはサボり魔さん5 ページ15
「何ジロジロ見てんですかィ。」
「……あっ。………………………ごめんなさい…。」
気付かれていたようだ。瞬時に目線を手元に移す。
「あ、今。逸らしやしたね。」
……またバレた。
「…………すいません。」
「人が話してる時は、相手の目を見ねーと。」
「……………ごめんなさい……。」
すると、沖田さんはしばらく口元を抑えて笑っていた。その笑顔からは、神楽ちゃんの言っていたような人には見えない。
「クスッ、謝りすぎでさァ。」
「…………すいません。」
「ほら、また謝った。」
「あっ!」
私は慌てて口を手で塞いだ。
「はい。アンタ、これで今日謝んの6回目。もうそれ禁止な。」
「いや……あの、………でも………………」
「ダメなもんはダメでさァ。そんなんじゃ女でも男でも、友達増えやせんぜ。」
「…友………達……。」
…一理ある。…確かに、ごめんばっかりだと、ネガティブな印象しかない。私は、友達が全く居ないわけではないけど、やっぱり少なめ。…もしかして、“ごめんなさい”が私の口癖になってたりして…。
「ま、だんだん直りまさァ。多分。」
「…………いや、……分かんない…でしょ…」
「大丈夫でさァ。アンタが言わねーようにちゃんと俺が聞いてやすよ」
これは、遠回しにこれからもここに来ると宣言されているようなものだ。
そこで、私は
「…な、……なんで、そんなに…私に構うん…ですか………。」
とハッキリと言った。
「だってアンタ、おもしれーから。」
「え?」
「Aさんの反応、いちいち過敏すぎて笑えるんでィ。こりゃ暇潰しに最適だと思いやしてね。」
「……………っ、あの…折角なんですが…。…こ、これ以上…っ、わ、わ、私に構わないで下さい……っ!男性は…っ、苦手なんです……!」
言ってしまったーーーー。はっきり、くっきり。ものすごいどストレート直球なげちゃったよ。しかも年下に。……余裕ないなんて、…本当大人げない………。
しかし、沖田さんの返答は、私の予想の遥か斜め上を飛んでいった。
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神桜(プロフ) - 初めましてコメント失礼します。主人公の設定が初めてのタイプでとても面白いです!まだ途中までしか読んでませんが、今日から寝る前に読もうと思います(^^) (2021年6月27日 15時) (レス) id: 86ea1c42a8 (このIDを非表示/違反報告)
夕鈴(プロフ) - 夏水さん» ありがとうございます。面白いと言っていただけて、本当に嬉しいです!!これからも、沖田君との進展を、優しく見守ってくださいね♪これからも、更新頑張りますので、応援よろしくお願いします! (2020年9月6日 13時) (レス) id: 682d5e9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
夏水 - 凄く面白いです!ハマってしまいました!!!更新頑張って下さい! (2020年9月4日 15時) (レス) id: 37e7995d1b (このIDを非表示/違反報告)
夕鈴(プロフ) - チノちゃんさん» コメント、ありがとうございます。コメントして下さると、やる気が湧いてきます!!もっと面白い作品を目指して、頑張りますね!!沖田君とくっつけて、早くイチャイチャさせたいです(笑) (2020年9月4日 8時) (レス) id: 682d5e9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
チノちゃん(プロフ) - 設定がまず最高です!そして面白い!私的にはとても好きです! (2020年9月3日 23時) (レス) id: 5e7e485832 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夕鈴 | 作成日時:2020年8月27日 8時