式神になってみないか？(禪院甚爾)

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星漿体の引き渡しも終わり未だ意識の戻らないAを抱えて施設を後にする甚爾の元へ




悟「よぉ久しぶり」


甚「....マジかよ」


悟「大マジ！ピンピンだよ！」



甚「反転術式！」


悟「正っ解！今まで出来たことねーけど死に際で掴んだ呪力の確信！Aの呪力が残ってっからアイツも治してくれたんだろうなぁ。早くA返せよ。お前みたいなクズ野郎の所にいていい女じゃねえんだ」



意識を取り戻した悟はペラペラと話していてハイになっているようだった


悟「お前の敗因は俺を首チョンパしなかった事。頭をぶっ刺すのにあの呪具を使わなかった事だ」




甚「敗因？勝負はこれからだろ」



お互い自然と戦う姿勢になる


悟「おい。A抱えたままやんのか？怪我したら危ねえだろぅが。寝かせてやれ」


甚「あ？俺の勝手だ....はぁーん？お前コイツのこと好きなのか?残念だなぁ？コイツ俺の」



挑発するようにAの頭を優しく撫でながら抱きしめ頬にキスする甚爾にプチンと悟の頭の中の何が切れた


悟「あ"ー！ムカつく！ぜってーぶっ飛ばしてやっから！Aからお前の記憶消してやる！」



甚「ハッ！お子様はすぐカッカするからモテねぇんだ。おい。そこの変な前髪の呪霊操縦。A抱いてそこから動くなよ。一歩でも動けばお前先に殺す」



殺気を丸出しにし傑へAを渡す甚爾
その手つきが優しく、先程まで戦っていた奴と同一人物かと疑ってしまう傑だったがたしかにAを受け取り被害が及ばなそうなところへ避難する



悟「お"い。傑テメェなんで俺より先にAに触ってんだよ」

傑「暴君すぎるぞ悟。先ずはやることがあるだろう！」









A気配が微かにするほど離れたのを確認し攻撃を仕掛ける甚爾を避けつつ反転術式で得た正のエネルギーを無下限の術式に流し込む



悟「術式反転"赫"」







ﾄﾞｫｵｵｵｵｵｵﾝ!!!!!!







先程の"蒼"とは違い物を弾く力の"赫"


甚爾は数百メートル離れた建物まで押し込まれた




甚「ハッ....化物が」





甚爾side


"違和感"








タダ働きなんてごめんだね



いつもの俺ならそう言ってトンズラこいた


だが目の前には覚醒した無下限呪術の使い手




おそらく現代最強となった術師









否定したくなった





ねじ伏せてみたくなった







俺を否定した禪院家、呪術界、その頂点を









自分を肯定するためにいつもの自分を曲げちまった









その時点で負けていた

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