転生後の弟が推しだったから愛でたらヤンデレ化した【糸師兄弟】

07-ツンデレと見せかけて ページ13

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「弟に拒否されるのってこんなに辛いんだな」と新たな事を知れたこの冬。(一緒に寝るのを断られただけ)姉ちゃん、その場では軽く流したけど悲しくてよく眠れなかったよ。


あの日以降、凛ちゃんが私への独占欲を示す事はなかった。冴ちゃんと決別する前と変わらない接し方でいてくれている。まあ、ちょっと口が悪くなってはいるけど。
だけど、たまに＿＿＿




「ただいま〜」

「…おかえり姉ちゃん」

「あ、凛ちゃんいたんだ。今日部活ないんだっけ？」

「誰だよあの男」




話しているのに遮られた悲しい。
それより誰の事？あの男って。んー、凛ちゃんとは学校が違うから校内で関わった人じゃないよね。つまり凛ちゃんが認識できたって事だから…




「もしかして、さっきまで一緒にいた子の事？」

「……」




どうやら図星のようだ。こういう時の凛ちゃんは分かりやすくてかわいい。顔に「彼氏じゃねぇだろうな？」って書かれてるんだよ。圧がヤバい。




「あの子はただのクラスメート。何とも思ってないよ」

「本当か？」

「ほんとだよ。私が凛ちゃんに嘘ついた事あった？」

「ない…」

「それなら分かるでしょ？大丈夫、これから先何があってもあの子とは付き合ったりしないから」

「…それなら良い」




ローファーを脱ぎ廊下を歩き始めると、凛ちゃんは私の後ろにピタリとくっついて離れない。可愛い。背が高いから多少威圧感があるけど別に気にならない。私も女子にしては高い方だし。

凛ちゃんは私にここまで執着する理由って、冴ちゃんと決別して心の拠り所が私のみなったからだよね？プラスして、姉だからっていうのもあるんだろうけど。原作でも兄ちゃん大好きっ子だったし。




「(そういえば、冴ちゃん帰国してるはずなのに私に連絡してこないな)」




帰国してもう一か月経っちゃうよ？何してるんだ冴ちゃんは。サッカー関係で忙しいのかな？まあ、どんな理由でも最推しだから許すけどね。


部屋の前まで着くと、凛ちゃんは自然に私から離れて自分の部屋に入って行く。…なんか犬みたい。凛ちゃんってツンデレだと思ってたけど、実はデレデレなの？


適当に着替えた後は、ベッドに横になってSNSを眺める。

…あ、フォロリクきてる。誰からだろ。
確認しようとアプリを開くと同時に、dmの通知が表示された。えーっと、




Sae Itoshi姉さん久しぶり

Sae Itoshi今週会いてぇんだけど時間ある?




いや冴ちゃんかよ。

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