作戦始動 ページ38
「…すまねェな。うちのガキがへんなこと
頼んじまって」
「いえ。私も万事屋ですから。
受けた依頼はきちんとやらせていただきます」
.
例のレストラン前
たしかに恋人デーというだけあって外装が違う
.
「な、なんか、…思ったより本格的なんですね」
「そう、だな…」
.
店に入れば、
いらっしゃいませ、と上品に微笑む店員さん
……そういえば高級レストランなんだっけ。
.
.
(き……緊張する)
.
座ったテーブルは、
思いの外相手との距離が近い仕様になっており
.
「…どうした。顔赤ェぞ。熱でもあんのか」
.
一瞬慌てたような顔を見せた土方さんが
こちらを覗き込む
「あ、いえ。お構いなく。すこし暑くて」
「…いや、寒くね?」
そうですかね、とかいいながら必死で
誤魔化した
.
「…それで、目標の志士はいたんですか」
「ななめだ。ちょうど俺から見える位置」
.
つまりは私の背後の席、か。
運ばれて来た料理……これまた恋人仕様
.
「…そういやお前酒飲める年だっけ」
「20歳です」
「なら平気だな」
.
大学生なんてものをしていたら、
あまり飲めないワインを口に含む。
…うん。慣れない味だ
.
.
.
「…そういやお前……元の世界とやらにゃ
戻れそうなのか」
「え、」
「…なんだよ」
口に肉を運びながらいう土方さんの言葉に
思わず驚いてしまった
.
「……いや、信じてくれてたんですか、
その話…」
「……別にテメェを疑う必要ねェし。
突拍子もないねェ話だが、よくあんだろ
ドラ○もんとかでも」
「そ、そうですね、」
.
すきなの?ドラ○もん。みてるの?土方さん
.
「ありがとうございます…」
にこりと微笑めば、ああ、と返された。
…それにしても、土方さんとこうして
普通に話せていることは嬉しいが…
もしかして、この人はあのことを忘れてしまっているのか、と思えば少しさみしくなる
.
.
.
「ーーーーあん時はすまなかった」
そんな時に響いた突然の言葉
「もっと言い方ってもんがあった気がする」
傷つけちまったなら、謝る。と
.
「…こちらこそ、すみませんでした」
こんな小さなことで、嬉しさに
体が火照るのだから、……やはり私は単純だ
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シュシュ(プロフ) - ライラックさん» ありがとうございます!精一杯がんばります! (2014年12月27日 19時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - ライラックさん» そうなんですか!?…あ、もしかしたら私もかもっ…。でもとりあえずおめでとうごさいます!ということで。笑 (2014年12月27日 9時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
ライラック(プロフ) - この小説面白いです!!更新頑張ってください! (2014年12月27日 9時) (レス) id: 15e1b5e5df (このIDを非表示/違反報告)
ライラック(プロフ) - 銀魂アニメ再開嬉しいです!!私の地域で見れないけど多分… (2014年12月27日 9時) (レス) id: 15e1b5e5df (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - 恋狂さん» 私も母にビックニュース!!って叫びながら報告しました!笑 スポンサーについてくださった勇気のある人たちに感謝です (2014年12月26日 15時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:
作成日時:2014年12月16日 22時