【銀魂ﾄﾘｯﾌﾟ】恋動の幕末

♯3 ページ20

ー土方サイドー





「ーーー副長っ！大変です！」






雨の日の真選組

俺の部屋の扉を開け放ち、その声をあげたのは
今日は卓上仕事を命じていたはずの原田。





「……なんだ、騒々しい」


「先程、今調査中の女性誘拐事件の犯人だと
名乗る男から手紙が……」


「あ？」





いま捜査を進めている、女を狙った誘拐事件。
その犯人を名乗る輩からの手紙だという。

ーーーよくあることだ。
犯人の狙いなんざ目に見えてる。




どうせ真選組の解体か、仲間の解放か…
人質の解放と引き換えに、何かしら要求を
立ててくる。ーーさて、今回はどっちか、







．









「ーー読み上げろ、原田」


「ええ。自分で読んでくださいよ…」
「あ？」

「読み上げます！！」







なんの変哲もない茶封筒。
紙の擦れる音が止み、原田は一つ咳払いした。








「ーーー…えー、……"真選組につぐ。
人質となっている女どもを解放して欲しくば
真選組を解体し、これまでに捕らえられた
我らの仲間の解放を求める"」


「…両方かよっ」






強欲な野郎だ。面倒な予感は否めないが、
かといって人質の女を見捨てる選択肢はない。

山崎も、居場所を突き止める一歩手前まで
きてる。…おとなしく待つのも得策か、と。


今の所、女どもを"殺す"とは書かれていない。
慌てて事を急ぐ必要はなさそうだ。ーーと、









．








「副長…それともう一つ、
封筒に、写真が同封されてましてですね」


「写真…？」






封筒から出てきた数枚のそれ。
原田の手から奪い取り、ーー眉をしかめた。


幾人の転がされた女の写真。…おそらく
攫ってきた女どもだろう。


ーーーどいつもこいつも憔悴し切った
ツラしてやがる


一つ、紫煙をくゆらしたとき








．









「……ん？」






写真に写る女の中に、
1人だけ、………見覚えがある姿








．









「ーーー…如月？」




確証はない。……が、確かにその姿には
覚えがあって。









「ーーーあ！副長！？」





俺は、電話を手に取っていた



ーーーーーーーーーーーー

ここでお祝いさせていただきます！




銀魂4期決定おめでとうございます！！
やっぱり詐欺でしたか！わかってましたとも！


四月からまた生きていける←

アニメスタッフの皆さんありがとうございます
どうか死なないでください！

♯4→←♯2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す