３７ ページ38
.
その�◆愨整譴塙仔盪曲發�したい』
｢なんか変な感じですね｣
｢ほんとだねえ｣
部活中の生徒や教室で話す生徒、
今から帰ろうとしている生徒、
たくさんの生徒のいる学内を2人で歩く。
渡り廊下や、図書室、３年教室近く、
こんな広い校内の色んな所で太一に会ったなぁ。
よくミンミンや友人たちから、
｢川西ホイホイ｣ ｢ストーカー」などと呼ばれてたけど
今考えれば何かおっしゃる通りのような気もした。
途中、太一のお友達にもばったり会って。
コイツから話は聞いてますよ〜！とニヤニヤされた。
余計なこと言わないでいいから。
と目の前で同級生の男の子と会話する太一は、
ちょっぴり新鮮で微笑ましく感じた。
知らないところで、私のこと話してくれたりするんだな。
嬉しい反面、何だか照れくさかった。
あちこち見て回っているとちょうど自販機コーナーの近くを通りかかる。
(あっ、)
高校最後のクラスマッチの日、
太一を男の子として意識して気持ちが動いた場所だ。
(ここでの思い出はなんか濃いなぁ……)
しんみりとしながら見つめていると、
｢あ、そうだ｣
｢ん？｣
突然太一がポケットから小銭を取り出して1本のジュースを購入した。
どっからお金出したんだと思ったけど、そこは黙っておこう。
はいこれ。とジュースを手渡される。
｢あのとき忘れてったでしょ｣
｢わ…！覚えてたの？｣
｢うん。いま思い出した｣
｢ふふ、ありがとっ｣
笑みを浮かべてそれを受け取ると、
太一も軽く笑って私の頬をつねってきた。
あ、痛い。けど幸せだから許す！
｢そういえばあの時のジュースって……｣
｢何回か渡そうとしたんですけど｣
｢うん｣
｢Aさん俺のこと避けまくってたから…そのまま……｣
｢わああ！ごめんねええ！！｣
土下座しようとしたら止められた。
何回も謝りながら暗くなりつつある校舎の中を2人で歩く。
お互い、荷物を教室に置いたまま来てたので、
とりあえず教室まで戻ることにした。
こうして見ると、
私の学校生活の後半はほとんどが太一のことで、
いっぱいになっていたんだと改めて感じた。
私がしたかった事は、残りあと1つだけ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 720人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nome. | 作成日時：2017年2月12日 0時
