｢文スト｣皆に依存される一般人

33話目 ページ35

貴女said


そうだどうしてっ！！

どうして忘れていたの！？

大切だった者をどうしてこんな事許される筈がない作之助にまた怒られちゃうよ…



作之助は？

『安吾さん！！作之助！

作之助は何処なの！？！？』



「ｯ…僕の口からは言えません
まさか…今この瞬間貴女の記憶が戻るなんてｯ
Aさんっ！！」



ギュッ



『あ、安吾さん！？何をｯ…』


「貴女は十分苦しんだ！！！もういいんですｯ！」




何を言ってるのこの人…


『貴方にあたしの何が分かるって言うのよ！！離してｯ！！！…クソッ離せこの野郎！

作之助がｯきっと何処かであたしを待ってる！！迎えに行ってあげなきゃ』


作之助ッ


何処なのｯ


【分かってる癖に】


え？


【そうやって偽善者でいるの？】


何を…言ってるの？


【自分は悪くないって思ってるの？】


あ、あたしはｯ…


【嘘吐き】


ちがｯ


【貴女から作之助を手放して正解よ】


【作之助だって本当は面倒だと思ってたのよ貴女の相手をするのが…】


【離れてくれて安心ね】





【これで安心して作之助も眠れるわよ】



『いやぁぁぁぁぁぁあっ！！！！！』



違う！！！生きてる！！作之助は生きてるの！！！



そうよね？


「Aさん！！…Aさん！！
クソッ…太宰君…早く出てくれ！」


ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙｯ






「どうしたんだい安吾」



「Aさんが！！！」



「…今すぐ其方に行くそこで待っていてくれ」


ﾋﾟｯ

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太宰said


「はぁｯ…非常に不味い事になった」


「太宰さん」


「嗚呼行こう敦君…」


「Aさん大丈夫ですわよね？
兄様」


「…大丈夫だよナオミ」



記憶が戻ったんだね…A
でも駄目だよ



まだ駄目だ


まだその時じゃない

Aには悪いけどもう少しだけその記憶は


眠ってもらおうね



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「A…中島敦君…君達こそ」





【私の求めている…】

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