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ヒロイン-1- ページ3

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「い、行ってきます」

「行ってらっしゃい...」


ぎこちなく挨拶する。

今日もまた目の下に隈を作って見送ってくれる相川真冬さん。歌い手というものをやっている。

因みにまふまふさんね。


真冬さんと一緒に住むようになったのはつい1ヶ月前。春休みの前くらいからかな?

親が再婚して兄弟になった。


くそぅ。イケメンめ。


「はよ〜」

「捺、おはよ〜」


何時もの道で捺と合流する。

相変わらず今日もブサメンの格好。

異様に似合ってる。


「げ」


捺がくそイケボの声を漏らした。理由はすぐわかったよ。

目の前にはヒドインがいたから。

及川先輩に話しかけようとして転けて周りの男子とかに話しかけられている。

因みに一緒の部のマネージャー。


「ひゃっ、あ、ありがとうございます!」


キモい声を払うように私と捺はさっさと校門を通りすぎる。


朝からあんな声聞きたくねぇよ。

あれが捺だったら...なんて妄想してニヤニヤしてしまう。


「うわ、キモ」

「ごめん。ごめんって。引かないで」



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作者名:雛月 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年12月27日 23時

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