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吐き出した思い ページ7

それから立香は、胸の奥にしまいこんでいた恐怖や痛み、その思いを泣きじゃくりながら言葉にして吐き出し、オベロンはそれを黙って聞いていた。









オベロン「…………そっか。
君はドクターが大好きだったんだね。」

立香「……う、ん…」

オベロン「おや、眠たいかい?
それじゃあ最後に一つ良いかな。」

立香「……なに?」

オベロン「もし……もしもドクターに会う機会があったら、君はどうする?」

立香「………………。

とりあえず一発ぶん殴る…」

オベロン「ふふ、そっか。」

立香「ん……」

オベロン「……お休み、マスター。
全てを忘れ、今はゆっくり眠ると良い。」


泣き疲れて眠ってしまった立香を腕に抱いたまま、オベロンは入り口の方に声を掛けた。


オベロン「もう来ても良いよ。
___ソロモン王。」


言いながら入り口に目を向ければ、そこには困ったような表情のロマニがフワフワと浮かんでいた。


ロマニ「気付いてたのかい…?」

オベロン「ふふ、最初から気付いてたよ。

……あぁ、それよりも今はマスターを運ばないとね。」


そう呟いたオベロンが次に視線を向けたのは、【立香の影】だった。
彼が微笑みを浮かべると、黒い稲妻が走って影から人影が現れる。


巌窟王「………」

オベロン「随分と泣いたからね。
目が腫れてしまわないように。」

巌窟王「………」


オベロンは予め用意していたらしい桶とタオルを巌窟王__もといエドモン・ダンテスに差し出す。
彼は立香を抱えると、影で桶を受け取ってそのまま食堂から出ていった。


ロマニ「ひえっ……」


___去り際にロマニを冷たく睨みながら。

エドモンに睨まれて顔を青くするロマニを見て、オベロンは小さく笑う。


オベロン「睨まれてるねぇ。
君のせいで泣いたと思われてるんじゃない?」

ロマニ「笑い事じゃないよ……うぅ…」

オベロン「もしかしたら君、いろんなサーヴァントから袋叩きにされるかもね?
マスターに殴られるだけでなく、他の英霊からも攻撃されるだなんて……うん、とても痛そうだ。ははは。」

ロマニ「すっごい他人事だね!?」


勘弁してくれよぅ……と呟きながら溜め息をつくロマニは、自分が他のサーヴァントに袋叩きにされる姿を想像して冷や汗を浮かべた。

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こし餡の信者 - わんさん» 勿論ありますよ! (2020年4月21日 15時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
わん - これは参がある感じですか? (2020年4月21日 2時) (レス) id: 8dc334f6e1 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レインさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません!一気読みしていただけて嬉しいです^^ 中々更新が出来ずにいますが、完結はさせるのでお待ちいただければ幸いです! (2020年4月9日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 最近一気読みしたものです。コロナウイルスなどで大変だとは思いますが、更新頑張って下さい!応援しています! (2020年4月2日 22時) (レス) id: d7281daec0 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レイさん» ありがとうございます!そう言っていただけると作者冥利に尽きます!更新もボチボチ頑張らせていただきますね! (2019年12月4日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こし餡の信者 | 作者ホームページ:ないっす  
作成日時:2019年7月14日 0時

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