風の魔術師、此処に降臨【弐】

風が吹く。導きの風が ページ50

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「『人類最後のマスター』……あれの力はあまりにも危険だ。」




「だから我等が貰い受ける。
一般人の子供が持つには勿体ない！」




「必ず捕らえろ！！幾多の英霊と契約した藤丸立香を触謀にすれば、強力なサーヴァントを喚べるようになるのだからな！」









「可愛い我が子を奪うなんていけません。
どうしても奪うと言うのなら、えぇ。
私が皆殺しにしましょうね。」




「やれやれ、美意識の欠片も無い。
そんな連中に私達のマスターを渡すわけにはいかないなぁ。」




「……殺戮だ。残らずな。」





「私は立香君を守る為に此処に来た。
だから、これからする事に関しては何の躊躇も無い。勿論、慈悲もね。」









「彼等は間違えた。
触れてはいけないものに触れてしまった。
知ってはいけない事を知ってしまった。

何も知らなければ、見て見ぬふりをしていれば。
きっと今頃、酷い目に遭わずに済んでいただろうに。」



「後悔したところで、もう手遅れさ。
彼等の逆鱗に一度でも触れたなら、もう助かる手立てなんてありはしない。


＿＿さぁ、もう少し。
後もう少しで全部丸く収まってハッピーエンドだよ。」









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