それは戯れである ページ49
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エルキドゥ「電気がついてると思ったら、君達がいたんだね。」
マーリン「やぁ、お探しの鼠は見つかったかい?」
英雄王「ハ、貴様らはとうに理解しておるだろう。
この我が気付かぬとでも思っていたのか?」
マーリン「まさか。当然知っていたとも。」
神王「しかし、覗き見とは随分悪趣味な真似をするのだな?夢魔よ。」
マーリン「舞台を用意した私にも、見る権利くらいはあるだろう?」
神王「む、まぁそれもそうか。
ならば先の不敬は許そう。」
と、マーリンが古代王と軽く言葉を交わしている横で、オベロンは持参していたマシュマロをソロモンに薦めていた。
オベロン「マスターに貰ったお菓子があるけど食べるかい?」
ソロモン「貰うよ。」
エルキドゥ「不思議な食べ物だね、それ。
真っ白で、甘い匂いがする。」
オベロン「マシュマロ、というお菓子だよ。
良ければ君もどうぞ。」
エルキドゥ「本当に?ありがとう。
へぇ……これがましゅまろかぁ。
とても柔らかいんだね。」
マシュマロを珍しそうに観察し、キラキラと顔を輝かせている様は見ていてとても微笑ましいものだ。
__彼の服に血液がついている事を除けば。
オベロン「……それで、結局彼女がどうなったのかは聞いても良いかな?」
エルキドゥ「あぁ、それは……」
英雄王「アレは部屋に転がしてある。」
エルキドゥの言葉を遮って放たれた英雄王の言葉を聞いて、マーリンが「へぇ…」と言いながら意味深に笑う。
英雄王「……何だ。言いたい事があるならばさっさと言わんか。」
マーリン「いやなに、少し意外だと思ってね?
王様達の事だし、てっきり彼女は殺したのだとばかり。」
英雄王「たわけ、貴様らが殺すなと言っていたのであろうが。」
エルキドゥ「でもギル、僕が止めてなかったら危なかったよね。」
英雄王「…」
神王「まぁ黄金のの心情も理解出来る。
むしろあの程度では割に合わん。
奴等には更なる罰を与えるべきである。
………が、真の神罰を下すべき相手はあの候補生とやらではない。
女史や過労のの言う『準備』とやらが整うまでは戯れ程度で済ませてやろう。
余は寛大である故な。」
ああ、多少なら待ってやるとも。
アレは無駄な殺生を好まない。
いつまでも甘い奴だとは思うが、民の声に耳を傾けるのも王としての義務である。
しかし、躾はしっかりとしておく事だな。立香よ。
そうでなければ、何時あの者達の首が飛ぶか分からんぞ?
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こし餡の信者 - わんさん» 勿論ありますよ! (2020年4月21日 15時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
わん - これは参がある感じですか? (2020年4月21日 2時) (レス) id: 8dc334f6e1 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レインさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません!一気読みしていただけて嬉しいです^^ 中々更新が出来ずにいますが、完結はさせるのでお待ちいただければ幸いです! (2020年4月9日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 最近一気読みしたものです。コロナウイルスなどで大変だとは思いますが、更新頑張って下さい!応援しています! (2020年4月2日 22時) (レス) id: d7281daec0 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レイさん» ありがとうございます!そう言っていただけると作者冥利に尽きます!更新もボチボチ頑張らせていただきますね! (2019年12月4日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
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