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その頃、過労死王は溜め息をついていた ページ34











賢王ことキャスターのギルガメッシュと仮契約をしたのは、西洋の女候補生だった。
彼女は彼に一瞬で目を奪われ、すぐに契約してほしいと頼みに行った。

しかしそれもすぐに断られたが、藤丸立香を盾にどうにかこうにか食い下がり、今はこうして仮契約をしている。


「ギルガメッシュ王、少し良いですか?」

賢王「何だ。我は忙しい。
くだらぬ雑談であれば他を当たれ。」


その一方で、賢王は候補生と接触するのは極力避けていた。
カルデアの業務や魔術協会を黙らせる作戦を練ったりするので忙しい為、必要最低限のやり取りしかしていない。



賢王自身も候補生を相手する気は全く無いので何とも思っていないのだが、そこで困ったのが候補生だった。

彼女はギルガメッシュを自分のサーヴァントにしたいと考えているので、何としてでも彼に気に入られる必要があったのだ。


「その、私にも何かお手伝い出来る事はありますか?」

賢王「不要だ。」

「っ……で、でも、お茶を入れるくらい私にも出来ますよ?
欲しいものを言ってくださればすぐに取りに行きますし、それに……」

賢王「くどい!仕事の邪魔だ、疾く失せよ!」

「ひッ……!」


多少殺気を込めて睨むと、候補生は顔を青くして逃げるように出ていった。


賢王「………」

??「不機嫌そうだね、ギル。」


候補生と入れ替わるようにして入室してきたその人物は、柔らかな笑みを浮かべていた。


賢王「……エルキドゥか。」

エルキドゥ「彼女、君と一時契約をしてからずっとこの調子なんだってね。
あっちのギルと違って少しは落ち着いてる君でも、そろそろ我慢の限界なんじゃない?」


賢王は持っていた書類を置くと玉座に背中を預け、深い溜め息をつく。
その表情からは疲労の色がこれでもかと言わんばかりに溢れていた。


賢王「いくら寛容な我でも限界はある。
雑種に何かしらの対策をしておくように言う必要があるな…」

エルキドゥ「君も大変だね。
何なら僕からも少し言っておこうか?」

賢王「それならば貴様が我の代わりにあの小娘と仮契約をすれば良かろう。」

エルキドゥ「それは嫌だなぁ。
うっかり殺して、立香に怒られたくないし。」


爽やかな笑顔のままサラリと物騒な事を言ってのける友に、「そういえばこやつはそういう奴だったな」と脳内で呟いた賢王は再び溜め息をこぼした。

唯一無二の友は疑問に思っていた→←冷たい忠告



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こし餡の信者 - わんさん» 勿論ありますよ! (2020年4月21日 15時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
わん - これは参がある感じですか? (2020年4月21日 2時) (レス) id: 8dc334f6e1 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レインさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません!一気読みしていただけて嬉しいです^^ 中々更新が出来ずにいますが、完結はさせるのでお待ちいただければ幸いです! (2020年4月9日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 最近一気読みしたものです。コロナウイルスなどで大変だとは思いますが、更新頑張って下さい!応援しています! (2020年4月2日 22時) (レス) id: d7281daec0 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レイさん» ありがとうございます!そう言っていただけると作者冥利に尽きます!更新もボチボチ頑張らせていただきますね! (2019年12月4日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こし餡の信者 | 作者ホームページ:ないっす  
作成日時:2019年7月14日 0時

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