迫るものは、果たして ページ27
立香「………」
手紙が来てから、二日が経った。
確か、ダ・ヴィンチちゃんが明日此処に候補生が送られてくるって言ってたっけ。
俺はその人達にレイシフトについてだとか、マスターとしての責務?とか色々な事を彼等に教えて、一人前のマスターにしてやってほしいと頼まれている。
ぶっちゃけ自信は無いけど、俺は俺に出来ることを精一杯やろうと思う。
送られてきた資料には、此処に送られてくる候補生達の顔写真と、本人達からであろうメッセージがついていた。
どれも丁寧に書かれていたから、きっと皆良い人なんだろう。
立香「真面目そうな人ばかりだし、これなら皆もすぐに馴染んでくれる……かな。」
キャスニキとかエミヤ辺りはすぐに力を貸してくれると思うけど……。
立香「………」
ミニクー「おい、大丈夫か?」
立香「っあ……と、ごめん。
何でもないよ。」
ミニクー「……」
俺は咄嗟に我に返り、膝上にちょこんと座っているミニクーちゃんを撫でながら余計な考えを払うように首を横に振った。
さぁ、後少しで此処から去るんだ。
とりあえずバレンタインの時にお返しで貰った物は一通り持っていって…。
後はそうだな、カルデアで自分に出来る事を全部やっておこう。
………あ、でもアウラードとかどうしよう。
ファラオに返す……のは流石に怒られるかな。
ミニクーちゃんは誤魔化せるかもしれないけど、流石に神獣であるアウラードを誤魔化すのは…。
すると、その考えを見抜いたかのようにアウラード達が俺に頭をぐりぐりと押し付け、絶対に離れるものかとでも言うようにピッタリとくっついてきた。
立香「う〜ん、やっぱりついて来たがるよね…」
ミニクー「当然だろ。」
ひとまず頭を撫でてあげると、機嫌が良くなったのか再びじゃれ合いを始めたアウラード達。
それでも俺から離れようとはせず、俺の思考はアウラード達をどうするかでいっぱいになっていた。
立香「う〜〜〜〜ん……」
ミニクー「……まぁ、すぐにその必要は無くなるだろうよ。」
立香「?、ミニクーちゃん?」
ミニクー「何でもねぇ。」
立香「??」
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こし餡の信者 - わんさん» 勿論ありますよ! (2020年4月21日 15時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
わん - これは参がある感じですか? (2020年4月21日 2時) (レス) id: 8dc334f6e1 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レインさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません!一気読みしていただけて嬉しいです^^ 中々更新が出来ずにいますが、完結はさせるのでお待ちいただければ幸いです! (2020年4月9日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 最近一気読みしたものです。コロナウイルスなどで大変だとは思いますが、更新頑張って下さい!応援しています! (2020年4月2日 22時) (レス) id: d7281daec0 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レイさん» ありがとうございます!そう言っていただけると作者冥利に尽きます!更新もボチボチ頑張らせていただきますね! (2019年12月4日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
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