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概念と概念 ページ24

女性職員に声を掛けに行くと言ってマーリンは去っていき、オベロンは止めていた足を動かした。


オベロン「〜♪〜〜♪」


一見目的も無しに歩いているように思えるが実際はそうではなく、彼はとある人物を探していた。
賢王から共に立香の護衛を言い渡されていたので、本人にもその事を伝えておいた方が良いだろうという判断のもとだ。


ナーサリー「まぁ!素敵な歌が聞こえたと思ったら、貴方だったのね!」

オベロン「やぁ、こんにちは。」


優しく微笑んで挨拶をすると、ナーサリー・ライムはスカートを持って可愛らしいお辞儀を返した。


ナーサリー「貴方は瞳が緑色だから風の魔法使いさんよね?此処で何をしていたの?」

オベロン「あぁ、実は人探しをしているんだけど……魔術王がどこにいるか知らないかな?」

ナーサリー「魔術王……マスターを泣かせた悪い人だわ!」


頬を膨らませて拗ねたように言うナーサリーの頭を優しく撫でると、オベロンは彼女の目線に合わせるようにそっとしゃがむ。


オベロン「大丈夫。マスターのあれは『嬉し泣き』というものだ。
いじわるをされて泣いたのではないから、どうか機嫌を直しておくれ。」

ナーサリー「……本当に?」

オベロン「本当だとも。僕が保証する。
だって、マスターの表情も前より少し明るくなっていただろう?
だから大丈夫だよ。」


ナーサリーはそれを聞くとパッと花が咲いたような笑みを浮かべて頷いた。


ナーサリー「えぇ、えぇ!
マスターが嬉しそうにしているなら、私もそれで構わないわ!」

オベロン「良かった。それじゃあ…」

ナーサリー「魔術王さんなら、管制室の方で見掛けたのだわ。」

オベロン「ありがとう、ナーサリー・ライム。」

ナーサリー「まぁ!わざわざちゃんと呼んでくださるなんて!
でも、皆と同じようにナーサリーって呼んでくれた方が嬉しいのだわ!」

オベロン「そうかい?……ふふ、なら今度からそう呼ばせてもらうとしよう。」

ナーサリー「えぇ!えぇ!是非そうなさって!」

オベロン「では、僕はこれで失礼するよ。」


自分と同じ【概念】であるオベロンと親しくなれたのが嬉しかったのか、先程よりも上機嫌になったナーサリーと別れ、オベロンは教えてもらった通りに管制室へと向かっていった。

伝言と確認→←失わないように※真名バレ注意※



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こし餡の信者 - わんさん» 勿論ありますよ! (2020年4月21日 15時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
わん - これは参がある感じですか? (2020年4月21日 2時) (レス) id: 8dc334f6e1 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レインさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません!一気読みしていただけて嬉しいです^^ 中々更新が出来ずにいますが、完結はさせるのでお待ちいただければ幸いです! (2020年4月9日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 最近一気読みしたものです。コロナウイルスなどで大変だとは思いますが、更新頑張って下さい!応援しています! (2020年4月2日 22時) (レス) id: d7281daec0 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レイさん» ありがとうございます!そう言っていただけると作者冥利に尽きます!更新もボチボチ頑張らせていただきますね! (2019年12月4日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こし餡の信者 | 作者ホームページ:ないっす  
作成日時:2019年7月14日 0時

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