危惧 ページ3
ロマニ「本題?」
マーリン「そうとも。
此処に喚ばれたからには、きっちりと仕事をしてもらわないといけないからね!」
ロマニ「仕事って……具体的には何をさせようとしてるんだ?」
マーリン「内容は至って簡単だ。
僕らのマイロード、立香を守る事。」
ロマニ「立香君を?」
最初こそ怪訝そうな表情を浮かべていたロマニであったが、立香の名前が出るとすぐに真剣な表情になる。
ずっと彼を見守る立場だからか、ロマニもまた藤丸立香という人物を大事に思っていた。
ロマニ「立香君に何かあったのか?」
マーリン「今はまだ何も無い。が、きっとすぐに彼に魔の手が忍び寄るだろう。」
ロマニ「…ギルガメッシュ王が視たのか?」
マーリン「その通り!」
オベロン「細かな事は教えてもらえなかったけど、まぁ彼の表情を見る限りじゃマスターにとって良くない事が起こるのは事実なんだろう。
うーん、やはり彼等は恐ろしいね。」
ロマニ「……成る程。
そういう事なら協力するよ。
沢山頑張ってくれた立香君の為に、僕も出来る限りの事をしよう。」
マーリン「期待しているぞぅ!アーキマン。」
そこで一旦話は終わり、話題は別のことへと変化していた。
マーリン「ところで、彼等は一体どのようにして僕らと立香を引き離そうとするのだろう?」
ロマニ「でも、もしかしたら呪術とかで無理矢理に、って事も有り得るよね…」
オベロン「うーん、そこまで落ちぶれていないと僕は思いたいけれど…」
マーリン「まぁ、君はそうだろうね。
けれど、魔術協会の事だからきっとろくでもない思考をしているのだろう。」
そこでふと、オベロンは思考を止める。
オベロン「………まぁ、マスター本人が帰ることを望んでいるなら特に心配事は無いのだけどねぇ。」
マーリン「それは有り得ないなぁ。」
オベロン「ん?」
マーリン「彼がそんな簡単に僕らを捨てるわけが無いだろう?」
オベロン「……そっか〜。」
純粋な様で歪な愛というのは恐ろしいなぁ。
カルデアで見掛けた己を無頼漢だと名乗るサーヴァントの様な言葉と笑みを見たオベロンは一人、頭の中でポツリと呟くのだった。
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こし餡の信者 - わんさん» 勿論ありますよ! (2020年4月21日 15時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
わん - これは参がある感じですか? (2020年4月21日 2時) (レス) id: 8dc334f6e1 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レインさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません!一気読みしていただけて嬉しいです^^ 中々更新が出来ずにいますが、完結はさせるのでお待ちいただければ幸いです! (2020年4月9日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 最近一気読みしたものです。コロナウイルスなどで大変だとは思いますが、更新頑張って下さい!応援しています! (2020年4月2日 22時) (レス) id: d7281daec0 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レイさん» ありがとうございます!そう言っていただけると作者冥利に尽きます!更新もボチボチ頑張らせていただきますね! (2019年12月4日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
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