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静かに、されど確実に ページ20

賢王「この件について知っている者は?」

マーリン「カルデアにいるサーヴァントの殆どに情報が行き届いていると思うよ。」


今の時刻は午後3時。
この時間帯になると、多くのサーヴァントがおやつを食べに食堂に集い始める。
加えて、先程マーリンが管制室に意図的に置いてきた手紙はとっくに見つかっている筈なので、きっと今頃食堂は大騒ぎだろう。


賢王「ほう?傍観者を決め込んでいた貴様が自ら行動を起こすとはな。」

マーリン「私は立香君のファンで、立香君だからこそ私はここまでついてきた。
それは君達もそうだろう?」


その言葉に三人の王は何も返しはしなかったものの、その顔には「当然だ」と言わんばかりの表情が浮かんでいた。


神王「……それよりも、奴等はいつ此処に来るのだ?」

賢王「二日後だ。それまでにある程度の対策はしておく必要がある。」


千里眼を使ってキッパリと断言した賢王は、先程から無言のまま事の成り行きを見守っていたオベロンに目を向ける。


賢王「オベロン、貴様は暫くあの魔術王と共に雑種の護衛をしていろ。」

マーリン「おや、私は違うのかい?」

賢王「貴様にやらせたら何をしでかすか分からん。」

マーリン「酷いなぁ。」


わざとらしく肩を落とすマーリンの横で、オベロンは浮かべた笑みはそのままにゆったりとした動作で頷いた。


オベロン「ソロモン王と一緒にマスターを守れば良いんだね。承知したよ。」

太陽王「そうと決まれば、さっさと魔術協会の蟲共をどうするかを考えねばならん。」

英雄王「我の所有物に手出しをしようとする愚かな雑種に、目にものを見せてやろうではないか。」


ご立腹な古代王二人の殺気に再び空気が凍り付き、それをいち速く察したマーリンは話がまとまるのと同時にオベロンを連れて部屋を後にした。

絡み付く糸はそのままで→←芽生える怒り



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こし餡の信者 - わんさん» 勿論ありますよ! (2020年4月21日 15時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
わん - これは参がある感じですか? (2020年4月21日 2時) (レス) id: 8dc334f6e1 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レインさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません!一気読みしていただけて嬉しいです^^ 中々更新が出来ずにいますが、完結はさせるのでお待ちいただければ幸いです! (2020年4月9日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 最近一気読みしたものです。コロナウイルスなどで大変だとは思いますが、更新頑張って下さい!応援しています! (2020年4月2日 22時) (レス) id: d7281daec0 (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - レイさん» ありがとうございます!そう言っていただけると作者冥利に尽きます!更新もボチボチ頑張らせていただきますね! (2019年12月4日 23時) (レス) id: bfa5138b88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こし餡の信者 | 作者ホームページ:ないっす  
作成日時:2019年7月14日 0時

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