今日:13 hit、昨日:5 hit、合計:25,457 hit
小|中|大
12 ページ12
電話越しに聞こえる声にじわりと手が滲む
ぐっと息を飲み込んで口を開いた
「 .......何? 」
自分でも驚く程に低い声
電話越しの彼は『 え? 』と聞き返した
「 やから、何? 」
『 自分何で引っ越したこと言わんの? 』
「 それ自分に言わなあかんこと? 」
『 サムには教えて何で俺には教えへんの? 』
「 ...関係あらへん 」
『 あるわボケ!心配するやろ! 』
「 ...は?何を今更?話も聞かへんで他所の女の所行く自分に関係あらへん、ウチがどないな気持ちで引っ越したのも知らへんくせに!!今更彼氏面すんな!! 」
彼の返事もろくに聞かず電話を切った
息が乱れて頭が痛い
妊娠の事、本当は彼に、侑に話してた
でも侑は『 ウソやろ 』の一点張り
その日から侑から連絡が途絶えた
避妊もしてた
私は大丈夫って思ってた
でも、違った
たった一度の過ちでこんなことになった
私は沢山後悔した
なんで私なんだろうって思ったりもした
けど私の中で生きているこの子にはなんの罪もない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
209人がお気に入り
209人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ワコ | 作成日時:2017年10月30日 11時