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「 店員ですけど... 」


「 てん! 」


「 いん 」


おお、ハモった



「 お前ら、落ち着け! 」


「 澤村さん...! 」


「 騒がしくてすみません!
肉まん10個ください 」


「 少々お待ちください! 」



The お父さん
みたいな人がペコペコ頭を下げてきたから私もつられて頭を下げた

肉まんが入ったスチーマーを開いた瞬間匂いが鼻を突き、気持ち悪くなって口を抑えた
そしてトイレに駆け込んで嘔吐した


そう言えば先生が『 妊娠中は食べ物の匂いが嫌になる 』って言ってた

暫くしてお店に戻るとお客さんが固まっていた
そりゃそうか、店員がいきなり居なくなるんだもん


「す、すみません!
急いで用意しますので!」


「ゆっくりで大丈夫ですよ」


「ありがとうございます」


せっせと肉まんを袋に詰めていると烏養さんが戻ってきた。どうやらこの人達は烏養さんと知り合いの様で...



「Aお前肉まん詰めてるが吐き気大丈夫か?」


「さっきちょっとだけ...」


「あんま匂い嗅ぐなよ
お前ら肉まん食ったら帰れよ〜」


「「ウイッス!!!」」




「ありがとうございました!」


「お疲れ、座ってていいぞ」


「はい」



椅子に座ってお客さんを待っているとポケットにいれた携帯が鳴った


「烏養さん、出ても...」


「あ?別にいいぞ」


「ありがとうございます」


ママかパパだろうと画面を確認せずに電話に出た







「_____やっと出たわ、A」


「ッ....!!!」


携帯を持つ手が、震えた

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作者名:ワコ | 作成日時:2017年10月30日 11時

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